更新日:2020.12.05エンリッチメント大賞2020"敢闘賞"受賞しました!! ~その②~
更新日:2020.12.05
エンリッチメント大賞2020"敢闘賞"受賞しました!! ~その②~
みなさんこんにちは、ゾウ担当の須藤です。
早速ですが、前回のブログ【「エンリッチメント大賞2020"敢闘賞"受賞しました!!」 ~その①~】の続きを書いていきます。前回はゾウの飲食に関わる取り組みをご紹介しましたが、今回は施設に関する取り組みをご紹介しようと思います。
まず、第一に、ゾウが過ごす場所の床を柔らかくしました。ゾウは重い体重を支える四肢に負担がかかりやすく、疾患も多い動物です。そこで、肢への負担を軽減するために以下のような取り組みを行いました。
・展示場に砂を搬入
以前は全面コンクリートだった展示場に砂をたくさん搬入し、今では展示場全体に20cm~50cm位の厚さで敷かれています。肢への効果は現在調査中ですが、以前は出来なかった砂浴びなどが出来るようになったことで、ゾウのQOL(Quality of Life: 生活の質)が向上したと思います。
砂をいじって遊ぶボン(オス)
・寝室におが粉を搬入
寝室も以前はコンクリートの床でしたが、こちらも肢への負担軽減の為に、おが粉に変更しました。寝室の床に枠を設置し、20~30cmの厚さで入れています。おが粉を使い始めてからはこれまで毎日のように行っていたゾウの削蹄が月に数回で済むようになりました。
おが粉が敷かれた寝室
また、このほかの床材に関する取り組みとして、最近空のプールにおが粉より粒の大きい木のチップをいれました。こちらもゾウ達がコンクリートのプールの床を踏まないようにするための取り組みです。今はまだ2トン程と少ないですが、今後増量予定です。
ウッドチップを入れたプール
まだまだ紹介しきれない施設面の取り組みがあるのですが、長くなってしまうので次回に続きます。
ゾウ担当:須藤