「エンリッチメント大賞2020"敢闘賞"受賞しました！！」～その③（最終回）～

みなさんこんにちは。ゾウ担当の須藤です。

エンリッチメント大賞の紹介ブログも今回で３回目になりました。これまでエサや施設についての取り組みをご紹介してきましたが、今回は最終回としてその他の取り組みと、エンリッチメント大賞でどのような点が評価を頂けたのかについてお話します。

まず、その他の取り組みについてです。これまでご紹介したもの以外にも様々な取り組みがあるのですが、今回はその中から夜間放飼についてご紹介いたします。

・夜間放飼について

当園では暖房を使用する冬季以外の時期には、閉園後に寝室と展示場の出入りを自由にしています。メスには展示場、オスにはサブ展示場を開放しており、ゾウ達は各々好きな場所で過ごせるようになっています。熱い夜は外で寝たり、雨が降ったら室内に入ったりと、各々考えて場所を選んでいるようです。

夜に展示場を歩くヨーコ（メス）

　続いて、今回のエンリッチメント大賞で評価していただいた点をご紹介いたします。

今年度の応募にあたっては、これまで金沢動物園がゾウに対して行ってきた数々の取り組みの中から、ゾウのQOL（生活の質）向上に関する物をピックアップしました。特に高く評価いただいた点は、取り組んだ事を科学的に分析し、効果を検証して改善を行ったことです。なお、この効果検証には日本大学をはじめとする色々な大学に卒業研究や共同研究の一環としてご協力を頂いています。このように目的・実行・検証を一連のセットにして行うということはエンリッチメントの基本でもあるので、今後もこの姿勢を継続していきたいと思います。

　当園では今後もゾウがより良い生活を送れるように頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします。

　

　ゾウ担当：須藤一行

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