更新日:2024.11.11【カピバラのほんわか打たせ湯】○○湯入りました♨9月、10月編と2頭の近況報告
【カピバラのほんわか打たせ湯】○○湯入りました♨9月、10月編と2頭の近況報告
毎月実施を目標にしているカピバラの季節湯。9月は『菊湯』でした。
菊の花に含まれる『カンフェン』と呼ばれる精油成分により皮膚を刺激して血行を促進する効果があり、保温効果もあるようです。
ほんわか打たせ湯では、カピバラが好きそうな『春菊の湯』にしてみました。
当日展示していたラザニアは、食べるよりも泳いだり、潜水したりの方がお好みのようで、『春菊の湯』の中をいつになく高速で泳ぎ回っていました。
一方、ドングリはお湯に入れるのではく、シャキシャキのままを堪能してもらいました。
どちらかというと、食にうるさい『グルメ派』のドングリですが、春菊はお気に入りのようで、じっくり匂いを嗅いだあと美味しそうに頬張っていました。
ということで、9月の『(春)菊の湯』は無事終了。
さて、10月といえば、ドングリ(2016年10月18日生まれ)とラザニア(2016年10月27日生まれ)の誕生月でした。
昨年は一緒に誕生日会を行った2頭ですが、今年の夏前に2頭の関係性に変化がありました。
これまでドングリが優位の雌として統制がとれていた群れに闘争が目立つようになり、ドングリが負傷することが増えました。
それと同時期にドングリが食欲不振になり、直後に左後肢を捻挫してしまいました。
食欲不振の原因を探るための検査や治療を行うため、これを機に2頭を別々に飼育することとなりました。
闘争の原因として考えられるのはいくつかありますが、ドングリとラザニアの体格差が大きくなり、これまで小柄だったラザニアがドングリよりも体が大きくなったことが考えられます。
ドングリよりも選り好みせず何でも食べられるラザニアの体重増加により体格差が生まれ、立場が逆転してしまった可能性があります。
また、優位だったドングリがラザニアに攻撃されたことによる精神的な負荷が、ドングリの体調不良の引き金になったことも考えられます。
ドングリの体調不良が先か、闘争が先かは正直なところ不明ですが、2頭の関係性が変化した以上、しばらくは単独で飼育するしかありません。
幸いドングリの捻挫や食欲不振は改善し、治療も終了したため、日替わりで1頭ずつ展示することができるようになりました。
(写真は、展示場にある打たせ湯を出すと遊びにくるカラスとお湯に浸かるドングリの様子です。なぜか、ドングリの展示の時によく顔を出すハシブトガラスです。)
本来、カピバラは群れで生活する動物なので、ドングリとラザニアも2頭一緒に展示するのが望ましいとは思いますが、現在はドングリの体力および精神面のケアを優先させていただきます。
ご心配をおかけしますが、長い目でドングリとラザニアを見守っていただけると嬉しいです。
引き続き、今度は10月の季節湯のご報告です。
10月は2頭それぞれの誕生日会と季節湯である『生姜の湯』を合わせて実施しました。
ドングリは誕生日の翌日19日の『ほんわか打たせ湯』内、
ラザニアは前日26日の『ほんわか打たせ湯』内にて、それぞれにレタスを誕生日のプレゼントとしてあげました。
残念ながらスライスした生姜が床面に沈んでしまったので、お客様には見えにくかったと思います。すみませんでした。
生姜には血行促進の効果があるので、季節湯のみならずこれからの季節にぴったりな食材ですね。
今回は9月、10月の季節湯とご報告と一緒に、ドングリとラザニアの近況報告をさせていただきました。
(今年はどんぐりがいっぱい実るといいですね 大谷)