更新日:2021.09.29【思い出の金沢動物園1】金沢動物園と私の始まり!はじまり!
【思い出の金沢動物園1】金沢動物園と私の始まり!はじまり!
金沢動物園は、来年3月17日で開園40周年を迎えます。
現在、開園40周年を記念して実施予定の「思い出写真展(仮)」に展示する思い出の写真とエピソードを、絶賛募集中です。すでにご応募いただいたみなさま、ありがとうございます。まだご応募いただいていない方は、11月30日(火)まで募集していますので、奮ってご応募ください。
詳細は、開園40周年記念 思い出の写真を募集します をごらんください。
さてさて、みなさまから思い出の写真を送っていただいている中ではありますが、現在金沢動物園で働いている職員が思い浮かべる「一番古い金沢動物園の思い出」って興味ありませんか?
そこで、職員それぞれの「思い出の金沢動物園」を紹介することになりました。今後、順番にいろんな職員が思い出をつづっていきますので、お楽しみに!
栄えある最初の投稿は、私、園長の小國が思い出を紹介します。
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金沢動物園の第一次開園に向け、昭和56年12月5日に飼育員3人が採用されました。その内の一人が私です。同期の2人は野毛山動物園に配属となり、私は先輩職員2人と金沢動物園に飼育係員として勤務することになりました。
1982年(昭和57年)2月1日に獣舎は完成しましたが、動物の脱出防止のための工事が必要であることが判明し、それからは工事に追われる毎日でした。
3月17日の開園は決まっており、何が何でも「開園日に展示場に動物がいる状態」を作ることが求められていました。脱出防止の工事は、施工業者による大規模なものでは開園に間に合わないことから、すべて職員の直営で手探り状態から始まりました。
特にオオツノヒツジ舎展示場の工事には時間を多くとられました。ジャンプして寝室から逃げないようにベニヤ板でかさ上げをしたり、展示場では後方の植樹帯に入り込まないようにネットを張ったり、更に、モートへの落下防止として芝漁港からいただいた漁網を張るなど、身近にある材料を利用した仮設工事が行われました。
開園当時のオオツノヒツジの展示場
展示場のオオツノヒツジ
当時、金沢動物園は野毛山動物園の分園でした。工事は野毛山動物園の職員にも応援してもらい、オオツノヒツジ、シロイワヤギ、プロングホーンの3種10点を展示して無事第一次開園をすることができました。
横浜市職員として最初の職場が金沢動物園(昭和56年12月5日~平成9年3月31日まで勤務)、その後、他の部署での勤務を経験しました。令和2年3月に横浜市を退職し、同年4月、23年ぶりに園長として金沢動物園に戻ってきました。
金沢動物園 園長 小國 徹