更新日:2022.05.22冬を越した野草の今
冬を越した野草の今
今回は、ロゼット(バラの花びらのように、植物の葉が、地面に張り付くように放射状に並んだ状態)で冬を越した野草が花や実を付けているので皆様に紹介させていただきます。
1 ユウゲショウ (アカバナ科)
南アメリカ原産で野生化し分布を広げています。園内の多くの場所で見ることができます。花の直径は1cm程度で、ピンク色の花を夕方に開花するため、その名があるが、翌日の日中も咲いています。
2 コマツヨイグサ (アカバナ科)
北アメリカ原産で野生化し分布を広げています。やはり、園内の多くの場所で見ることができます。花の直径は2~3cmで、地を這うように広がり斜上して黄色い花を咲かせ、しぼむと澄色に変化します。マツヨイグサ属の中では花が小さいことからその名があります。
3 ニワゼキショウ (アヤメ科)
北アメリカ原産で野生化し日本各地に分布しています。冬は低く這っているが花期の頃は15cm~20cmに草丈が伸びます。細い葉がセキショウに似ていることからその名があります。花は直径1~1.5cmで赤紫色と白色のものが混在します。
4 ムラサキツメクサ (マメ科)
ヨーロッパ、西アジアなどが原産で、牧草として明治以降にシロツメクサと共に移入し日本各地に広がりました。冬季は、小さな葉を地面に密着させ越冬し、暖かくなると茎ごと立ち上がり草丈が30cm~50cmと高くなり赤紫色の花を咲かせます。シロツメクサと異なり花は、受粉しても下向きになりません。
5 ヘビイチゴ (バラ科)
日本全土に広く分布します。湿った草地に自生し、花は黄色で直径1.5cmほど花弁は5枚、果実は赤色で球形、イチゴに似ているが美味しくありません。冬は褐色がかった葉であまり目立ちません。園内各所で見られます。
このほかにも、園内各所には、ロゼットで越冬したギシギシ、スイバ、ハハコグサ、オオジシバリなどの野草が花や実を付けて見頃を迎えていますので、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策を行い、当園にお越しいただければ幸いです。
byネコチャン