更新日:2023.09.07母のその後
更新日:2023.09.07
母のその後
スーチョワンバーラルのヴァーヴがオス群れに移って早くも5か月が経過しました。
今ではすっかり馴染んでオス群れの一員です。
角もずいぶん大きくなりました。(8月中旬で片方約23cmでした)
さて一方で、我が子と離れた母ジャイアントはと言うと...
いつもと変わらない様子で過ごしていました。
さすがベテラン母さんといったところでしょうか。(6回出産経験があります)
そんなジャイアントはメス群れのボス的存在。
ジャイアントが通ると他のメスたちは道をあけ、ジャイアントのそばを通るときは緊張した様子でみんな足早に通り過ぎていきます。
しかし、最近ジャイアントとよく一緒にいる個体がいます。
パンです。
正確に言うと「パンがジャイアントのそばによくくっついている」という状態です。
パンは、群れの中でも小柄でおっとりした性格です。
そのせいか、年下の若い元気な個体からよく力比べの角突きを挑まれていました。
パンはそのたびに上手くかわしていたのですが、ついに若者たちから力比べを挑まれなくなる方法を発見したようです。
それがズバリ、「ジャイアントと一緒にいる」ことです!
先ほども説明した通り、ジャイアントは群れのボス的存在なので、気軽に近づいてくる者はそうそういません。
つまり、ジャイアントの近くにいたら誰も寄ってこないというわけです。
ジャイアントも、他のメスが自分に近づくと追い払うのになぜかパンだけは追い払いません。
ジャイアントの隣を無事ゲットできたパン。
力比べを挑まれる回数も減り、穏やかな日々を手に入れられたようです。
バーラルの社会もいろいろと複雑みたいです。
飼育展示係 いかり