更新日:2024.06.20元気にお里に帰るまで②
更新日:2024.06.20
元気にお里に帰るまで②
前回のブログ「元気にお里に帰るまで①」の続きです。
いよいよ広い外ゲージにやってきたタヌキ。放野(自然に返すこと)は目の前です。
外のケージでの過ごし方は個体ごとに様々です。日中ずっと小屋でのんびりしていたり、(この個体は疥癬に加えて骨盤を骨折していました。交通事故によるケガでも運ばれてくることがあります)
水場にすっぽりハマったり、
テクテク歩き回ったり。過ごし方は様々ですが、パニックになっていないか、同居個体とケンカになっていないか、注意深く見守ります。
さていよいよ獣医による最後の健康チェックが終わると、放野の時です。放野は保護された地域の自治体の方が行う場合と、飼育員が行う場合があります。
>放野場所に移動するため、タヌキをケージに入れました。
最後に体重を測って、いざ出発です。その個体が保護された場所に放野します。目的地につき、ケージを開けると一目散に走り去っていきます。写真奥にいるのが分かるでしょうか?振り向きもせず、その元気そうな姿にひと安心です。どうか達者で!自治体の方に迎えに来てもらうこともあります。その場合は、病院前でお別れ。無事を祈るのみです。今回は2回に渡りタヌキについて紹介しました。
疥癬症はヒゼンダニが皮膚に住みつくことでおこる病気で、感染した動物との接触や、同じ場所を利用することで、ダニが体について感染します。野良猫や野生動物への餌やりによってタヌキが集まってしまうことで感染が拡大しますので、ご注意ください。
次回はこの動物を取り上げます。モモンガじゃないよ。
お楽しみに!
たなか