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ノゾミが人工保育になった理由(わけ)の写真

更新日:2017.05.27ノゾミが人工保育になった理由(わけ)

更新日:2017.05.27

ノゾミが人工保育になった理由(わけ)

5月3日に帝王切開で生まれたノゾミは、人工保育になりました。

前回のブログにお母さんのザビコと一緒の写真を載せましたが、お母さんと一緒にも関わらず、なぜ、人工保育になってしまったのか。

今回はそのお話です。

ザビコの帝王切開終了後、麻酔の切れたザビコを寝室に戻しましたが、当然ぐったりしていて、赤ちゃんに、授乳ができる状態ではありませんでした。

ザビコの体力が回復したら、おっぱいを飲ませてくれたらいいなと願いつつ、その日の夜は人工乳をあげました。

ところが、意識がない状態での出産となってしまったザビコは、自分が産んだ子だとの認識が持てないようです。

ノゾミがおっぱいを探ると、嫌がりじっとしていてくれません。

攻撃しないのがせめてもの救いなので、ミルクの時間以外は親子一緒にしています。

そして考え出した妙案は、飼育員がザビコを押さえ、その間にノゾミにおっぱいを吸わせる、というもの。

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さすがにザビコのストレスを考慮すると、そんなに頻繁にはできません。どうしても人工乳がメインになりますが、母乳を飲むのと全く飲まないのとでは、子供の状態に大きく差が出ます。

出産に引き続き、授乳も頑張っているザビコです。

そのうちノゾミを許容し、飼育員が押さえなくても飲ませてくれると嬉しいです。

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(半澤 紗由里)