更新日:2017.05.28見ごろの花々
見ごろの花々
ののはな館のすぐ前では、燃えているように「ブラシノキ」が今を盛りに咲いています。
通りがかるお客様は、みなさん「すごいね!真っ赤だね!なんて言う花だろう?」なんて口々に話しながら通ります。
「ブラシノキ」は、フトモモ科ブラシノキ属(Callistemon speciosus)別名「カリストモンテ」と言います。
日本には明治中期に渡来し、オーストラリア原産です。
ブラシのように見えるのは、おしべの花糸で、先端についている葯(やく)は黄色です。
フトモモ科の植物は長いおしべを多数持ちます。
花のあと多数の果実が枝を取り巻き、果実は2~3年残るそうです。
オーストラリアでは森林火災がよくおき、その際に割れて種を放出するともいわれています。
フトモモ科というと太腿かな?と思いますが、フトモモ科フトモモ属の「フトモモ」は、三省堂の「大辞林」で調べますと「蒲桃」と書いてフトモモと読みます。
フトモモ科の果実は美味しいものが多いそうですが、この「フトモモ」の実も香りがよく、生食のほか、お酒をつくることもできるそうです。
フトモモ科の植物には他に「ユーカリ」があります。
ユーカリロブスター
ユーカリプロピンカ
ブラシノキのすぐそばには、「ラベンダー」がきれいに咲いていました。
この良い香りのする「ラベンダー」は多年草のように見えますが半低木です。
ヨーロッパでは、古くローマ時代からよく利用され「ラベンダー」という名も、ラテン語の〈洗う〉という意味から来ています。
実際、この香りに包まれると、やすらぐ気がいたします。
また園内各所で「ヤマボウシ」の白い花が目立ってきました。
白い花弁のように見える総苞片(そうほうへん)の真ん中に、球形の緑の集合果(しゅうごうか)がチョコンと可愛らしい感じです。
この果実は10月ごろに赤く熟し、食べられるそうです。
新緑のこの季節、金沢自然公園へ是非お出かけください。
(ののはな子)