更新日:2017.06.15いざ、出陣!
いざ、出陣!
ザビコの帝王切開の傷も落ち着いてきた5月27日、担当者が待ちに待った日が訪れました。
ノゾミの展示場デビューです。
これまでザビコの療養のために過ごしていたバックヤードでは、狭い中でも元気に飛び跳ねていたノゾミなので、広い展示場はさぞ楽しかろうと思っていましたが...。
初めての場所が怖いのか、恐る恐る、といった感じ。
確かにマンサクも、去年のコハルもそうでした。
そういえば、今ではギャングのような振舞いのジュタロウでさえ...。
加えて、ノゾミはまだまだ飼育員のことを親と思っています。
「ザビコ→ノゾミ=かわいい我が子」「ノゾミ→ザビコ=おっぱいが出るもの」。
現状2頭はこんな関係です。
担当者のそばで座り込み、ザビコとは微妙な距離感です。
心配そうにのぞき込むザビコが健気です。
ザビコは、ノゾミがちょっと離れると心配して駆け寄ってきますが、ノゾミはそれが怖くて担当者の元に大慌てで逃げてきます。
担当者は、ノゾミが落ち着いた頃を見計らい、そぉっとその場を離れようとしましたが、見つかってしまいました。
ノゾミが「メーメー」鳴きながら必死に追いかけてきたので、初日の展示場練習は2時間ほどで終了しました。
そんなこんなで不安な二日目。
しばらくすると場所に慣れたようで、ピョンコピョンコ楽しそうに跳ね始め、担当者からちょっと離れました。
その隙に、展示場からの脱出に成功。
担当者がいないことに気付いたノゾミは、鳴いて担当者を探していますが、走り回ったり、何かにぶつかったりといった危ない行動はしないようなので、そこは心を鬼にして放置しました。
しばらくして覗くと、なぜか、ザビコではなくエビゾウのそばにちょこんと座っています。
なぜ?そういえば去年の子供たちも、なぜかエビゾウに懐いていたことを思い出しました。
穏やかな性格が子供に好かれるのでしょうか。
とにかく、展示場で落ち着いてくれたことに一安心しました。
気になるザビコとの関係は、というと。
様子を見に行くたびに距離が縮まり、今ではすっかり親子らしくなり、ぴったりと寄り添っています。
やっと自分のママが分かったかな?
お天気のいい日は、本当の親子になった2頭の姿を展示場でご覧いただけます。
(半澤 紗由里)