更新日:2017.06.14虫シリーズが続きます ~モンシロチョウ、ジンガサハムシ、ルリタテハ~
虫シリーズが続きます ~モンシロチョウ、ジンガサハムシ、ルリタテハ~
この時期、毎日様々な虫たちを見ることができて、わくわく感に包まれている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
金沢動物園の園外、ローラー滑り台のあるあたりでは、春先に菜の花が咲き乱れています。その関係でしょうか、園内にもパラパラと菜の花が植わっている場所があります。ある日、その葉っぱに緑色のイモムシがついていました。モンシロチョウかスジグロチョウどっちだろうと育ててみたら・・・。
モンシロチョウでした。
またある日、ゾウ担当の職員がメタリックな昆虫を持ってきてくれました。ヒルガオの葉を食べるジンガサハムシだと思われます。写真では実物のメタリック感が全く無くなってしまうのが残念です。
さて、園内にはユリの仲間の植物もたくさん生えています。金沢動物園の有名どころは何といってもヤマユリですが、ホウチャクソウ、サルトリイバラなどなど、いたるところに生えています。そのサルトリイバラにこんな毛虫を見つけました。
石橋をたたいて壊すと称される私の頭の中で、警戒警報が最大限に鳴り響きました。こいつは触ってはいけないやつだ。触ったら激痛が走るイラガ級に違いない。そう確信したのですが、調べたら無毒のルリタテハの幼虫でした。イラガの幼虫に擬態しているといわれています。どうやら私の本能もたいしたことないようです。
ルリタテハの幼虫も、「どんな感じで成虫になるのかなー」と一時的に飼育していたのですが、ある日プラケースのふたで、ルリタテハの幼虫の体を何か別の虫が食い破ってまゆを作っていました。調べるとタテハサムライコマユバチの仲間の寄生バチのようです。ルリタテハの成虫が見られなかったのが残念ですが、これはこれで初めて見られたのでいい経験でした。
いやぁたびたび言いますけど、金沢動物園は自然の昆虫園ですよ。観察し放題です。
(飼育展示係 桐生)