更新日:2017.06.27カラフルな虫がたくさんです ~ジャコウアゲハ、ジンガサハムシ、ラミーカミキリ、ハンミョウ~
カラフルな虫がたくさんです ~ジャコウアゲハ、ジンガサハムシ、ラミーカミキリ、ハンミョウ~
あまりの昆虫の豊富さに、先日、種類同定のための昆虫図鑑を2冊買ってしまいました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日ご紹介したジャコウアゲハがサナギになっていました。個性的な色彩形状の幼虫同様、サナギも個性的な色をしています。本当に生々しいオレンジ色なんですよ。
またまたゾウ担当の職員が見たことのない虫の写真を撮ってきてくれました。「ガの幼虫?」「でも腹脚(イモムシの下半身というか腹部にある脚状の突起)がないね」「何かハムシっぽい」なんて話をしながら種類を同定します。
結局買った図鑑には載っていませんでしたが「ハムシ 幼虫」で検索したら出てきました。先日ご紹介したジンガサハムシの仲間の幼虫でした。どうも金沢動物園では昆虫図鑑ではなく、チョウ図鑑とかハムシ図鑑とかそれぞれの仲間に特化した図鑑が必要みたいです。
私はシロテテナガザルも担当していますので、彼らが好きな葉っぱも園内で採っています。こちらは繊維を取るために大昔に海外から移入したといわれているカラムシという植物ですが・・・。
テナガザルが好むので採っていたところ、こちらも移入種のラミーカミキリがいました。江戸時代末期から明治にかけて日本に入ったといわれ、温暖化により、生息地が北上しているそうです。すばやくて近づくとすぐに飛んで逃げるのですが、こちらもカラフルで模様がきれいな昆虫です。
さて、最後に生きもの館のお話を。これまた先日ゾウ担当の職員がハンミョウを園内で捕獲してきてくれました。しばらく飼育ができるか「身近な生きもの館」の裏で飼育していたのですが、何とかめどがついたので先日より展示を始めています。
野生個体は飛ぶように走って逃げ、しまいには本当に飛んで逃げてしまうので、なかなか間近にお目にかかれない昆虫です。ぜひ「身近な生きもの館」でこのカラフルというか極彩色の、怪獣や怪人のモデルになるようなハンミョウをご覧ください。
(飼育展示係 桐生)