更新日:2017.07.05葉っぱのゆりかご ~オトシブミの仲間たち~
更新日:2017.07.05
葉っぱのゆりかご ~オトシブミの仲間たち~
ようやく梅雨らしい気候になってまいりました。暗くなるとそこら中でアマガエルの合唱が聞こえてきます。皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日ご紹介したジャコウアゲハのサナギから、チョウが羽化していました。全身真っ黒なので、オスですね。クロアゲハとどこが違うのかと悩みますが、写真からは見えない腹部から首のあたりまで赤い斑紋がありましたのでほぼ100%ジャコウアゲハだと思います。
さて、少し前、5月初めごろのお話になりますが、園内でたくさんオトシブミの仲間を見つけました。オトシブミはメスが葉を巻いてその中に卵を産み、孵った幼虫は巻かれた葉に守られながら葉を中から食べて成長します。こうすることで外敵から身を守っているんですね。こちらのオトシブミは種類はわかりませんが、イタドリの葉を巻いていました。
こちらのオトシブミはエノキの葉を巻いていました。こちらも種類はわかりません。オトシブミ図鑑が必要になりそうです。
こちらが出来上がりのゆりかご。種類によってゆりかごをそのまま葉にくっつけておく種と、産卵後切り離す種がいます。
こちらは動物にとって有毒な成分であるサポニンを含むエゴノキに作られていたゆりかご。オトシブミは毒、平気なんですね。
さすがにこの時期(7月)になると、ゆりかごはなかなか見つかりませんが、また来年5月ごろにご紹介できたらと思います。オトシブミ図鑑、どうしようかなぁ。
(飼育展示係 桐生)