更新日:2017.09.16ヘビもいろいろ。金沢動物園 ~アオダイショウ、ニホンマムシ~
更新日:2017.09.16
ヘビもいろいろ。金沢動物園 ~アオダイショウ、ニホンマムシ~
園内でキンモクセイの香りが漂い始めています。春の桜、夏のヒグラシに次いで私の心をざわめかせる自然でございます。皆様いかがお過ごしでしょうか。
森の入口でクロアゲハが休んでいました。少々羽がボロボロです。鳥に襲われたのでしょうか?
さてさて、私は幼いころから草むらや雑木林を駆け回り、カマキリだバッタだ、トカゲやカブトムシなどを探しまくり採りまくっていました。小、中学生~大学生になってもそれは続き、現在に至っています。そんなわけで常に生きものを探し回っていた私の眼は、興味のある生き物が自動的に視界に入るロックオン機能を持つようになっています。
ある日、園路をバイクで走っていると大きなアオダイショウが横断しているところでした。見事なアオダイショウだなーと通り過ぎ、1時間後くらいにまた近くを通ると、視界にまた何か入りました。
多分同じアオダイショウでしょう。園路脇、ちょっと離れたところで日向ぼっこをしていました。
またある日、ゾウ担当の職員がどこそこのプランターに大きなスズメガの幼虫がいると教えてくれましたので行ってみると、確かに葉っぱが食べられて丸裸になっています。どれどれと近づくとまたまたヘビがロックオンされました。
これは気付いてよかった。毒ヘビのニホンマムシです。金沢動物園は自然が豊かですので本州にいる8種のヘビが全て生息しています。つまりこのマムシや先日ニュースになったヤマカガシもいるんですね。とりあえず捕まえて人が入らない森の奥深くに放してきました。まあどんなヘビでもそうなんですが、手出しさえしなければ全く人畜無害で、人が近づけば必ず逃げていきます。園内でヘビを見かけても絶対に手は出さないでくださいね。
(飼育展示係 桐生)