更新日:2017.11.04生きものガーデンを作っています その③
更新日:2017.11.04
生きものガーデンを作っています その③
生きものガーデン作り、最後の回です。
動物がいない放飼場なので、草がぼうぼうに生えます。見栄えが悪いので草刈りをするのですが、刈った草を積んでおくんですね。何でそんなことをするのかというと・・・。
枯草を積んでおくと、コオロギの仲間が大量に湧いてくるんです。幼いころ、草むらでバッタやコオロギを捕まえまくっていた時の経験上、こんなところに彼らはいるというのを再現してやったわけです。脇を歩くと「はじけるキャンディ」が口の中ではじける時の様なパチパチとした音が鳴るくらい大量に発生します。そうすると・・・。
こんなアマガエルたちが、コオロギを食べるために集まってくるわけです。今年上陸したような小さなカエルたちが、たくさんやって来ていました。
部分的に草も生えたまま残しておいたので、オンブバッタやショウリョウバッタなどバッタの仲間もたくさんいます。そうすると彼らを食べる・・・。
オオカマキリなんかも来るわけです。
一般公開は出来ていないのですが、先日動物園友の会会員さん向けのバックヤードツアーが生きもの館であった際、ガーデンにも皆さんをご案内してたくさんの生き物を見ていただけました。こんな催しを定期的にできればいいなと思った次第です。
ちょっと考えて元放飼場に手を加えるだけで、こんなにもたくさんの生き物が集まる金沢動物園はすごいなと、改めて感心しました。これを広げて園内全体をいろいろ工夫することができないかと夢想しています。
ここ数年見られないといわれているシロスジカミキリを呼び戻すためにコナラやクヌギの若い木を増やせないか等々。実現は難しいかもしれませんが、先日からドングリを植えて苗を作り始めている今日この頃です。
(飼育展示係 桐生)