更新日:2017.11.13秋の園内の実りたち
秋の園内の実りたち
先日久々に管理釣り場に出かけました。群馬県の沼田だったのですが、気温に比べて水温が高かったのでしょう。朝一に近くの川から山に向かって靄が流れていく幻想的な光景が見られました。そして山ではその靄(もや)が霜になっており、「11月でもう霜がおりているのか」とびっくりしました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
ちっちゃな生きものに限らず、秋は様々な植物が実を実らせる時期です。そのほんの一部をご紹介しますと・・・。
園内の一部では、コナラやクヌギのどんぐりがたくさん落ちています。生きものガーデンをご紹介した回でもお話ししましたが、もっとコナラなどの雑木を増やせるといいなと苗づくりを始めています。
園内には何本かヤマグリも生えていますので、こちらも植えてみました。いずれも来年の春に芽が出るといいのですが。
ヤマイモもたくさん生えていて、あちこちのフェンスなどに絡みついています。この写真は少々前のものです。11月現在、葉はほとんど黄色く紅葉し、葉の脇についている写真のむかごも既に地面に落ちています。正確にはむかごは種ではなく、子イモです。これが来年地面で発芽し、少しずつ地下のイモが長く伸びていって自然薯(じねんじょ)になるわけです。
1本だけサルナシまで見つけてしまいました。毛のない小さなキウイみたいですが、それもそのはず。中国原産のサルナシの仲間が改良されて果物のキウイになったんです。私がよく釣りに行く山梨や埼玉の山の中ではよく見かけますが、まさか都会の横浜市内でこれを見つけるとは思いませんでした。
ご覧の通り、キウイそっくりです。シロテテナガザルに与えてみたので来年、テナガザルの展示場で糞に混じった種から芽を出すかもしれません。まぁもっとも、テナガザルの展示場には彼らに与えているキウイが大量に発芽しているんですけどね。草刈りのたびに難儀をしています。
(飼育展示係 桐生)