更新日:2018.01.23ウメの開花と春の息吹き
更新日:2018.01.23
ウメの開花と春の息吹き
大寒も過ぎ、いよいよウメの花の季節を迎えました。
ウメはバラ科の落葉小高木で、全国的にも野山にふつうに見られますが、これは自生しているということには当たりません。
古事記・日本書紀に記載がなく、万葉集には数多く詠まれている(しかもサクラより断然多い)ということから、一般的にウメは、奈良時代に中国から渡来したものと考えられています。
当時、貴族や僧などの文化人からなる西国の上流社会では、先進的な隋・唐の文物、学芸を競うように取り入れていました。
きっとウメもその中の一つだったのでしょう。
今の季節よく耳にする、学問の神様として知られる右大臣菅原道真の大宰府流罪にからむ飛びウメの逸話は大変有名です。
ウメはやがて全国に広がり、当初の薬用から食用としても、花色や香りなどの観賞用としても愛でられ、特に江戸時代になってから改良が進みました。
幕末の『梅番付』にはなんと200種類以上の品種名が見られるそうです。
こうしてみると、ウメは私たちの生活と切っても切れないつながりがあるのですね。
本園では、「うきうき林」の斜面に約280本が植えられていて、これから見頃を迎えます。
日照時間も徐々に伸び始めて、日差しも心なしか明るく感じられるようになりました。
散策に、ハイキングに、ぜひ金沢自然公園へお越しください。
ヒメウズ
うきうき林上部の菜の花畑は、関東地方としては遅めの11月1日に播種したので花はまだまだですが、その周辺では、寒さをしのいで早くもヒメウズ、ホトケノザ、オオイヌノフグリなどが咲き始めました。
本当にちっぽけな草姿ですが、健気でかわいらしい!
ホトケノザ
ウメのあとも、うきうき林ではアンズ、モモ、サクラと続き、5月まで花が絶えることはありません。
ご来園をお待ちしています。
オオイヌノフグリ
(担当:マグノリア)