更新日:2018.05.08新生活の始まり
更新日:2018.05.08
新生活の始まり
新年度が始まり、新しい環境で頑張っている人も多いことでしょう。
この春、オオツノヒツジの中にも、新生活をスタートさせた個体がいます。
昨年秋、残念ながら、プロングホーンの国内最後の1頭が老衰で死亡し、
それ以来、その展示場は空きスペースとなっていました。
プロングホーンがいた頃はこんな感じで、
奥の岩山にオオツノヒツジ、手前の草原にプロングホーンが展示されていました。
この草原に、オオツノヒツジのメス4頭を引越しさせることにしました。
オオツノヒツジは順調に頭数を増やしており、
現在12頭、国内最多の個体群となっています。
オオツノヒツジ舎が手狭になり、移動先を探していました。
移動したのは、おばあちゃんヒツジのエコとチャグ、
去年帝王切開をしたザビコとその時生まれたノゾミの4頭です。
オオツノヒツジにとっては初めての展示場なので、
堀に落ちたりしないか、心配事は絶えません。
そのため、一番おとなしくのんびり屋のチャグを先に1頭だけ展示場に出し、
展示場の様子をテストすることにしました。
これまで岩山で暮らしてきて、初めての草原です。
普段おとなしいチャグが、楽しそうに草原を跳ねまわり、
事故も起こさずに無事に2週間過ごしてくれました。
そこで、まもなく1才、やんちゃ盛りのノゾミを含む、
第2陣も引っ越しをすることになりました。
みんなあっという間に新しい展示場に慣れ、下草を食べたり、
追いかけっこをしたり、のびのびと過ごしているようです。
ノゾミは、初めて触れる草を食べ物と認識できないようで、
飼育員2人掛りでお勉強タイムです。
この草は食べられるよ、と教えています。
緑の中のオオツノヒツジ、結構良いです。
(半澤 紗由里)