更新日:2018.09.25お彼岸の頃
お彼岸の頃
今年の猛烈な暑さもなくなり、本当に「暑さ寒さも彼岸まで」ですね。
夜の長さと昼の長さがほぼ同じになるのが、このお彼岸の頃。
しかし春のお彼岸の頃と秋のお彼岸の頃と、平均温度は秋の方が12度も高いそうです。
人間の体感温度っていい加減なものですね。
今回も園内を回って気が付いたことを写真で紹介します。園外ですが「マムシ」にも出会いました。
ヒガンバナ (ヒガンバナ科)ののはな館前
季節をたがわず毎年この時期に咲いてくれます。
サクラやウメなどと違い、このヒガンバナがもっとも外気温に左右されずに、正確に咲いてくれるのではないかと思います。
そしてこれが「ヒガンバナ」の名前の由来になったのではないかと思われます。
秋の初めに花をつけ、その後に葉が出て、寒い冬の間青々しているという、面白い植物です。
オトコエシ(オミナエシ科)ののはな館前
黄色い花のオミナエシに比べ、全体に毛が生えて強じんな感じがするので、
「女郎花」(オミナエシ)に対して「男郎花」(オトコエシ)と名前が付けられたようです。
オミナエシの盛りが過ぎましたが、こちらは今盛りです。
ガンクビソウ(キク科)おもしろ自然林
頭花は6~8㍉の卵形で、茎の上部で分かれた枝の先に下向きにつきます。
その形がちょうど煙管(キセル)の雁首(ガンクビ)似ていることから、この名前が付きました。
うなだれていて目立たない花ですが、可愛らしさも同居していますね。
ニラ(ユリ科)ののはな館周辺
ニラは野菜として葉はよく食べていらっしゃると思いますが、凛とした白いきれいな花を付けます。
花茎は30~50㌢になります。
ナンバンギセル(ハマウツボ科)高速道路側道沿い
この花も当公園では季節を感じさせてくれる花でした。
最近は寄生するススキが少なくなってきたせいか、数がめっきり少なくなりました。
ススキの上部を覆う樹木が成長し、日陰となり、ススキが生育できなくなったのが、ススキが減った原因と思われます。
クズ(マメ科)園内各所
ススキやオミナエシと同じ「秋の七草」の一つです。花はとても美しい花だと思います。
しかし、この植物の生命力は強く、どんどん樹木をおおってしまい、最終的には絡みついた樹木を枯らしてしまうほどです。
アメリカでは日本から持ち込まれたこのクズが繁殖して問題になっているとか?
日本では古くから「葛粉」の原料として利用されたり、季節の花として愛でられたりする植物ですが、
外来生物としてアメリカでは嫌われているようです。
ニホンマムシ (クサリヘビ科) 園外遊水池の近くで
日本固有の種です。性格はハブなどと比べ温和で動きも鈍いのですが、毒をもっています。
秋の花を探して歩いていたら出会いました。
カメラを向けるとむきを変え、やぶの中に姿を隠しました。春と秋の冬眠の前後に体力を養うため動きが活発になるようです。
海の見える径の展望台より釜利谷高校から能見台のマンション群を臨む。
県立の釜利谷高校の先に能見堂緑地。その向こうに高層のマンション群が見えます。
この見晴らし台の下の法面にも数株のヒガンバナ(別名マンジュシャゲ)が咲いていました。
吹いてくる風も、さわやかさが出てきました。
これからはハイキングや散策の季節。
金沢文庫からこの能見堂緑地を経由し金沢自然公園(動物園)を経て円海山のハイキングコースや鎌倉まで歩けます。
ののはな館ではハイキングマップも配布しています。ぜひお立ち寄りくださいね!
ののはな館企画展「木の実・草の実・紅葉展」も10月28日まで行っていますよ!
by花咲じじい