更新日:2019.06.09オトシブミのゆりかご
更新日:2019.06.09
オトシブミのゆりかご
5月末はまるで夏のような陽気でした。先日フィールド観察に行ってカジカガエルやヘビトンボの幼虫などが見られたのですが、ゴム長の中は蒸れ群れでした。皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日シロイワヤギ担当者から、「なるべく早めに来てください」と無線が入ったので行ってみたら、見慣れないスズメバチがいました。色合いから「まさか外来種のツマアカスズメバチか?まだ本州にはいないはずだけど、もしそうだったらまずい。」と思ってすぐに殺してしまいました。のちに調べるとチャイロスズメバチという在来種でした。可哀そうなことをしました。チャイロスズメバチの女王バチは、キイロスズメバチやモンスズメバチの女王を殺して巣を乗っ取り、その働き蜂に自分の子供を育ててもらうという特殊な生態を持ったスズメバチだそうです。実物は初めて見ました。
さて、園内のエノキの樹にはオトシブミのゆりかごが、場所によっては鈴なりになっています。なかなかゆりかごを作っている成虫を見つけることはできなかったのですが・・・
作っているところではなかったですが、葉の裏に隠れているヒメゴマダラオトシブミを見つけました。エノキ以外にもエゴノキなどでも他種のゆりかごを見つけています。
そしてエノキにはおなじみのこの虫、ナナフシモドキもいます。春先に見つけた時の10倍以上の大きさになっていました。まもなく成虫になるでしょう。
(飼育展示係 桐生)