更新日:2024.07.21夏暑く、たくましく、徒然に
夏暑く、たくましく、徒然に
前回の投稿から2カ月ほど経ちました。
続きのお話です。読んでいない方は是非こちらから。
当該タヌキは御覧の様に、すっかりタヌキらしい姿になりました。
7月現在、体重は3㎏に迫り、運ばれてきたときから数えると30倍ほどに。
体のサイズも両手でないと持てないくらいになりました。
(成長した1頭目)
ミルクを卒業し、離乳食から普通食までのステップアップはあっというまでした。
動くものを体で追うようになり、暇になればぬいぐるみで遊び、傷病担当を呼び、ケージ内をしっちゃかめっちゃかに。
(タヌキ模様が出てきた頃)
広い外ケージに移ると走り回るようになりました。
こういうところだけ見ると"イヌ"ですが、目に付くものを容赦なく噛むようになり、体臭も香ばしく、「ため糞」を始めるともう"タヌキ"になったなぁと実感するのでした。
彼は生まれて間もなく1頭で連れて来られました。ということはため糞って学習ではなく本能的なものなのですね...。いざ目にすると不思議なものです。
さて、長く開いた期間を埋めるべく、今回のブログは二段構成とします。
実は...
彼が来てから数週間後もう一頭タヌキが来園。それからさらに数週間後、4頭来園しました。
いずれも目が開くか開かないかの幼獣で、ミルクから再スタートと相成り、傷病担当の忙しさに拍車がかかります。
(来てしばらくの2頭目)
(並んで寝る4頭。見分けるためにマジックでマーキングしています)
幸い1頭目は離乳食に移行していたため、哺乳瓶は5本で済みましたが、哺乳が一周終わったと思ったらまた一周とエンドレス。腕があと二本くらいあればと何度思ったことでしょうか。
離乳食に移った一頭目(面倒になってきたので以後Aと呼称します)は、手がかからなくなったのでほぼ放置。ひたすら一人でぬいぐるみと遊び、たいそう手持無沙汰であったろう事が想像に難くなく、やや申し訳ない気持ちがありました。
タヌキは社会性の強い動物であるため幼少期の仲間との触れ合いは重要です。運よく同世代がやってきたので早く同居生活移りたいところ。
Aが普通食になり、広い外ケージで飼育するようになったころ二頭目(以後Bと呼称)が離乳食に移行しました。
Aは外ケージでぬいぐるみに加え、枝や落ち葉で遊び、Bは室内のケージで後から来た4頭を横目にぬいぐるみで遊んでいました。
(身を乗り出すA)
それからしばらく経ちBが離乳食を終えると、数回の顔合わせ、同居練習を経てAと合流させました。
(顔合わせの様子)
Aは意外とすんなりBを許容し、Bは最終的に外ケージから帰りたくないと意思表示(?)。
あっさりと同居生活を開始しました。
(左がB、右がA)
と、今回のブログはここまでにします。
次回は2頭と4頭の合流までを書くつもりです。
たくましく育ってね。
傷病鳥獣担当