更新日:2021.06.087か月間のお約束
更新日:2021.06.08
7か月間のお約束
西日本ではかなり早く梅雨入りしたようですが、
関東では梅雨入り前の微妙な天気が続いています。
暖かいから暑いに変わってくる5月あたりから、
気をつけなければならないものがあります。それは・・・蚊!
イヌを飼っているお宅ではピンと来るはずだと思いますが、
蚊といえば、そう、フィラリア!
フィラリア(犬糸状虫)という寄生虫が蚊によって媒介され、感染すると血液中や心臓に寄生して病気を起こすものです。
主にイヌの病気ですが、野生動物が感染することもあり、動物園でも感染リスクのある動物にはおうちのワンちゃんと同じように予防のため薬を飲ませています。
野毛山動物園でこの薬を飲んでいるのはこの3種。
レッサーパンダ
ホンドタヌキ
ツキノワグマ
やはりイヌの病気なので、イヌと比較的近い動物となっています。
さてこの薬、蚊の出始める5月から蚊がいなくなって少したったくらいの11月までのおよそ7か月、月1回のペースで飲んでもらっています。
なので、月1回、薬を調剤しなくてはいけません。
薬は錠剤なのですが、動物たちにはエサに混ぜて与えるため、錠剤のままではなく粉にしたほうが飲ませやすいのです。
まずは乳鉢ですりつぶします。
粉になりました!
個体ごとに薬袋に入れて封をして出来上がり!
さらにお薬のパッケージに入れ、それぞれの担当者に渡して、動物にあげてもらいます。
あげたら、パッケージに日付を書いてまた戻してもらいます。
これをカルテに記載してその月の投薬は終了です。
お疲れさまでした。また来月!
(飼育展示係 小野)