更新日:2021.06.08短期集中
短期集中
管理事務所の横、レッサーパンダの向かいのサンゴジュの花が咲いています。
花と言っても白いつぶつぶがたくさん房のように集まっているので花のイメージとは少し違うかもしれません。しかし、ある筋にはとても人気です。
このサンゴジュの花にはとにかくハチやアブがたくさん集まってきます。蜜を吸ったり花粉を集めたりとにかくせわしなく、正月の福袋を並んで待っていた人たちが競って買っている様子によく似ています。
花が咲いている間はサンゴジュがにぎわっています。
見たところ、セイヨウミツバチの割合が多いようです。もちろん、園内に巣があるニホンミツバチも仕事に来ています。
蜜を集めるハナバチの仲間で他に目立つのはクマバチです。
ずんぐりむっくりの黒い体に黄色のチョッキを来たようなかっこうです。
セール会場でも疲れてしまって横で休んでいる人を見かけますが、このサンゴジュの横でもひと休みで体の手入れをしているミツバチがいました。
羽がけっこう傷んでいるものです。
ミツバチなどのハチはあまり攻撃性はないので、花の蜜集めをしている時に近くで見ていても攻撃されることはありません。ただし、間違ってぶつかってしまったり服のそでなどに迷い込んでしまったりするとあわてて刺してしまうこともあります。ミツバチなどの針は人の皮ふに刺さると針と毒の袋が刺さったまま残り、ハチは離れて飛んでいくものの直に死んでしまいます。刺さったままの針を手早くそっと抜いて、傷口をしぼりながら流水で洗い流せば、毒はそれほど強くないのでたいていは大丈夫です。アレルギー体質の人やたまたま毒に弱い人もいるので、刺された場合はご注意ください。攻撃性の少ないハチでも、ハチが近づいた時に人が騒いだり手や体を振り回したりすると、攻撃されたと勘違いして反撃することもあります。ハチが近くにいるのが嫌な場合でも、安全のためには騒いだり暴れたりしないで静かに距離を取るようにしてください。
テントウムシもいました。
こうして上ばかり見ていたら、その手元の手すりではクサカゲロウの幼虫が静かに歩いていました。
ゴミをたくさん背中につけています。カムフラージュなのか、クッションなのか、役割はよくわかりませんが、ずいぶん荷物が多い状態で歩きまわります。
サンゴジュはハチたちのおかげで受粉して、夏の終り頃に今度は赤い実をつけます。
[桐]