更新日:2021.06.14もうすぐ世界キリンの日です
もうすぐ世界キリンの日です
6月21日は「世界キリンの日」です。
「世界キリンの日」は野生のキリンと生息地を守る活動を行っている「キリン保全財団(Giraffe Conservation Foundation)」が2014年に制定しました。
なぜ?6月21日かというと、2014年6月21日は夏至(1年間で最も昼間が長い日)でした。そして、キリンは動物の中で最も首が長い動物です。この「最も長い」という繋がりで6月21日を「世界キリンの日」としたわけです。
この日は絶滅の危機に瀕したキリンのことを知って、考えましょうという日になります。
アフリカで出会ったキリン。
キリンは1980年代には15万頭が生息していると推定されていました。しかし、2015年には10万頭ほどに減少してしまい、2016年にはIUCN(国際自然保護連合)により「絶滅危惧Ⅱ類」に分類されました。2019年4月のデータでは約11万頭となっています(※参考「AFRICA'S GIRAFFE A CONSERVTION GUIDE」)。
また、キリンはこれまで単一種と考えられてきましたが、近年では「アミメキリン」「マサイキリン」「ミナミキリン」「キタキリン」の4種に分けられるのではないかという研究が進んでいます。この4種に分けると、それぞれの種はさらに厳しい状況であることが想像されます。
キリンで言えば30年間で40%、野毛山で暮らす「そら」や「モミジ」と同じアミメキリンで言えば、個体数の80%が減少したと言われているのです。
動物園ではおなじみの動物です。しかし、それほどまでに絶滅の危機にあることは知られていません。
そのため、キリンたちは静かにこの地球上から姿を消してしまうかもしれないのです。地上で最も背が高く、遠くからでも目立つ存在でありながら...
では、11万頭という数はどれほど少ないのか...
アフリカゾウは約41万頭、
カバは約13万頭が生息していると推定されており、
キリンの生息数が少ないことは明らかです。
ぜひ、この優しい瞳の持ち主であるキリンたちが、
私たちとともに地球上で暮らし続けることができるように考えていきましょう。そして、キリンだけではなく、全ての生き物が暮らしていけるように。
※6月17日より、展示場に「キリン保全財団」のアフリカのキリンの現状や保全活動に関するパネルを掲示します。
(またアフリカに行きたい 落合)