更新日:2017.01.15おやすみなさい。
おやすみなさい。
ご存知の方も多いことと思いますが、アムールトラのメイメイ(メス:20歳)が1月4日に老衰の為、死亡しました。
僕が担当になったのは、「メイメイ」が16歳の2013年の6月からで、丁度猛獣舎の耐震補強工事でクマ舎での飼育を開始して間もなくの頃でした。飼育獣舎の移動直後ということもあり、どこか落ち着かない様子でしたが、
檻の近くで作業していると好奇心からか割と近くによってきます。しかし、近づいてきても、じーっと見ているだけだったり、匂いを嗅いでくる程度の控えめな個体というのが当時の印象でした(のちに猫を被っていたことがわかりましたが)。
翌年(2014年)、耐震補強工事も終わり、生まれ育った猛獣舎に戻すとクマ舎での飼育時にはあまり見せなかった行動をよくとり、漁業用のブイでよく遊んだり
かくれんぼ遊びにもよく誘ってきたり
暑い日には水浴びを頻繁に行ったりと、クマ舎での飼育時には見せない仕草をたくさん見せてくれるようになりました。
ただ、年齢的に体力の衰えも出始めていたので、日中はよく寝ていることが多く
床材の上で休息したり
床材の下で休息をしたりと、これまた様々な休息の仕方も見せてくれました。
お客様の前でもよく遊び、よく寝る個体でしたが、特に気に入ったものは誰も居なくなったあと、夜にゆっくりと寝室で堪能するような一面もありました。
そして、前任者から継続して行っているトレーニングも協力的で体重測定や爪切りなども行うことができ、飼育管理におおいに役立たせることも出来ました。
僕が、担当を持っていた期間は、「メイメイ」の一生の中で、ごく一部の時間ではありますが、この時間を共に過ごせたことに飼育担当としては感謝の気持ちしかありません。
僕が担当していた期間も「メイメイ」にとって幸せな期間であったと切に願うばかりです。たくさんの時間をありがとう
おやすみなさい「メイメイ」
飼育展示係 大滝