更新日:2023.07.27ミンミンゼミの変身
ミンミンゼミの変身
梅雨が明けて夏本番という関東南部ですが、6月21日の夏至をすぎると夜はだんだん長くなってきています。
先週の夕方、園内を歩いているとセミの終齢幼虫(もう成虫になる直前)に遭遇しました。
「ブログのネタになるかも」とカメラで撮影をしようとしました。すると......
▲鼻先を掃除するセミの幼虫(画像をクリックすると動画を再生します)
▲歩きながら方向転換(画像をクリックすると動画を再生します)
▲あれれれ......(画像をクリックすると動画を再生します)
▲え、手に乗るの?(画像をクリックすると動画を再生します)
▲手乗りはやめておきます(画像をクリックすると動画を再生します)
▲手から離れてカメラにずんずん(画像をクリックすると動画を再生します)
▲カメラに一直線(画像をクリックすると動画を再生します)
▲お、これ登っちゃおうかなー(画像をクリックすると動画を再生します)
▲登るぞ登るぞ登るぞ登るぞ(画像をクリックすると動画を再生します)
▲登るよ?登りますよ?(画像をクリックすると動画を再生します)
このまま私の背中で羽化するのを待っていたら私には何も見えないので、
管理事務所の横に置いてある木の枝のところに移ってもらいました。
▲木の枝を歩いて都合のいい場所を探す(画像をクリックすると動画を再生します)
▲なぜかアングル(鉄材)に移動してしまう(画像をクリックすると動画を再生します)
▲アングルの下側に回って足を固定する(画像をクリックすると動画を再生します)
いつ羽化(うか:脱皮して成虫になること)するのかわからないのでしばらく置いておいたら、
もう背中の皮が割れて羽化しはじめていました。
▲体にぴったりのきぐるみをぬぐような感じ(画像をクリックすると動画を再生します)
▲体を動かして少しずつ殻から出てきます(画像をクリックすると動画を再生します)
▲まだたたまれたままの羽を少しパタパタさせたりします(画像をクリックすると動画を再生します)
▲体をくねらせて少しずつ出てきます(画像をクリックすると動画を再生します)
▲足を少し動かします(画像をクリックすると動画を再生します)
足や羽は羽化した時には柔らかめで、時間がたつとだんだん固まっていきます。
幼虫の皮の中に縮めたり畳んだりして収めていた時には柔らかくて、
細い爪や触角も抜け出せるようになっています。
羽化してからは、頑丈に使えるようにいろいろ伸ばしてから固くなります。
足や羽の動くところはじっとしているだけではなく時々動かしたりしながら固まるのを待ちます。
使っても大丈夫なくらいまで足が固まったら、お腹の皮が固くなる前に幼虫の皮から
全部抜け出して足で体をささえるように体勢を変えます。
▲タイミングを見て体を曲げはじめました(画像をクリックすると動画を再生します)
▲足でぬけがらをつかんで......(画像をクリックすると動画を再生します)
▲よいしょっ......全部抜けました(画像をクリックすると動画を再生します)
▲羽が伸びるのを待っているのか、伸ばしているのか。(画像をクリックすると動画を再生します)
▲時々強く風が吹くので落ちないようにつかみ直しています(画像をクリックすると動画を再生します)
▲羽がずいぶん伸びてきました(画像をクリックすると動画を再生します)
▲羽が広がって風が吹くと押される力も大きくなるのでつかまるのに必死
(画像をクリックすると動画を再生します)
つかまっていない他の足は力の加減かジタバタしてしまいます。
▲もはや風にもてあそばれる状態(画像をクリックすると動画を再生します)
セミの羽化は風当たりも計算して場所探しをしなくてはならないようです。
▲羽が伸びて形が整いました(画像をクリックすると動画を再生します)
ミンミンゼミでした。幼虫のサイズや形でおよそ種類は判別できるのですが、
どんな成虫が出てくるのかはカプセルに入ったおもちゃを開けるときのような
ワクワク感をもって見ることができます。
ちなみに本州あたりでは最も数が多いのはアブラゼミですが、
羽が透明ではないセミは地球上ではレアなほうなので、
結構レアなセミを夏は毎日のように目にしているこの近辺です。
もうすぐ「ナイトのげやま2023」が始まります。
夜の動物園ではこんな無邪気なセミの幼虫に遭遇することもあるかもしれません。
幼虫でなくても、成虫が時々遊びにやってきます。
▲飛んできたニイニイゼミ
※注 虫よけの薬を付けていると飛んでこないかもしれません。
今年も「ナイトのげやま」をお楽しみください。
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[桐]