更新日:2016.09.27ダチョウのオース 体重測定への道 その①
ダチョウのオース 体重測定への道 その①
動物園で動物たちを健康に飼育していくために、定期的な体重測定は重要な項目の一つです。
例えば、コアリクイのような小型動物の場合、飼育係が動物を抱きかかえて人間用の体重計に乗り、体重を量ることが出来ます。
しかし、クマやライオン・ダチョウなどの大型動物になると、抱きかかえて人間用の体重計で・・・という訳にはいきません。
そこで登場するのが、上の写真にある「バースケール」という器具です。
使い方は簡単。
まずはバースケールの上に厚めの板を置き、
あとはご覧の通り、動物に乗ってもらえば体重が量れるという優れ物です。
当園のダチョウ、メスのグミちゃん(写真左)は物怖じしない性格なので、バースケールの上にも難なく乗ってくれます。
しかし問題は、オスのオース君(写真右)。
オース君はとにかく神経質で怖がり屋さん。
バースケールの高さ(段差)と、銀色の得体の知れない物体を警戒し、一向に上に乗ってくれません。
そこで、スロープ付きの台を作り、まずはこの台に乗る練習を始めました。
(最終的には台の脚をバースケールに入れ替えて、体重を量る作戦です☆)
まず、スロープ付きの台を設置する前に、板だけを地面に置いたところ、これには難なく乗れてクリア。
次に、徐々に台の高さを上げていきます。
台が高くなるにつれ、やや戸惑う場面もありましたが、これも何とかクリア。
そしてついに、バースケールと同じ高さの台を設置!
グミちゃんはいつもどうり、すぐ乗ってくれたのですが・・・
やはりオース君は警戒し、グミちゃんの後ろからじーっと観察しています(笑)
ご飯は食べたいので、台の周りをウロウロ、ウロウロ。
しかし結局、台の上にまいたエサにさえ口を付けることが出来ず。
最終的には、ご飯を食べることを諦めて、部屋から出て行ってしまいました。
果たしてオース君は、無事体重計に乗ることが出来るようになるのでしょうか!?
この続きは、また後日お伝えします!
(最近ややリバウンドが気になり始めた 伊原)