更新日:2019.05.31季節限定です
更新日:2019.05.31
季節限定です
鳥類を飼育しているといろいろ不思議に思うことがたくさんあります。
特に鳥たちにとっての恋の季節になると、そう感じることが増えます。
この鳥、何だか分かりますか?
正解は『カンムリセイラン(オス)』でした。
普段はこんな感じの頭なのですが、春めいてきたある日を境に時折、こんな頭に変身するのです。
前から見ると、こんな感じ。
モフモフの白い羽が広がって、まるで別人(別鳥?)のよう。
実はカンムリセイランの『冠』とは、まさに、この冠羽のことなのです。
(私には、冠というよりタンポポの綿帽子に見えるのですが。)
「普段、何処にこんなものが隠れているのか?」と本当に不思議で、鳥たちの体の仕組みについて、また疑問が増えてしまいました・・・。
この『冠』を披露している時は恋の季節で、冠羽のほか、体や尾の羽も膨らませ、メスへの求愛のため、足音を立てて走り回ります。その姿からは「メスに振り向いて欲しい」との思いをひしひしと感じます。
カンムリセイランの季節限定。
それは恋の季節しか見ることのできない、モフモフが愛らしい冠羽でした。
※現在、野毛山動物園では非展示のため、カンムリセイランは、よこはま動物園ズーラシアでご覧いただけます。ご了承ください。
飼育展示係 大谷