家主は知らない　その5

家主がいない間に好き勝手大池をいじくりまわしていますが、

ほとんどが水底に沈むので潜水カモではないカナダガンには影響ないことでしょう。

植物を生やしたくて作ったエコトーンですが、肝心の生える植物がありません。

池底から掘り出した泥なので埋土種子を期待してみてもよかったのですが、

諸先輩方に話を聞く限り20年近く池内に植物はなかったそうです。

流石に埋土種子に期待をしても望みが薄そうです。

そもそもこの池に植物が生えていたことがあったのでしょうか・・・

てなわけで、植える植物を採取にお出かけします。

いざズーラシアへ

ズーラシアの職員に案内してもらってヨシを採取いたします。

案内してくれたズーラシアの職員はなんでヘルメット被っているのでしょうか、

頭よりも足守ったほうがいいと思うのですが

採取したのは3月です。

この時期ですと前年のものは枯れていますが新芽が出ているものも見受けられます。

ただ、ヨシはとても丈夫な植物で根を粉々に粉砕し燃やしてもわずかに残った根から

発芽するぐらい丈夫なので、根の部分も頂戴してきました。

次の日から出張で不在のため、土砂降りの中、泥に完全にはまりながら植えていきます。

少しでも根付いてくれれば、数年後には植物ろ過として機能してくれることでしょう。

 

飼育展示係　大滝

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