更新日:2024.11.05リカオンのシーが死亡しました
リカオンのシーが死亡しました
みなさん、こんにちは。
動物園からのおしらせの通り、10月26日にリカオンのメス、シーが死亡しました。
(記者発表はこちら:記者発表「リカオンの「シー」が死亡しました」)
シーは、ズーラシアのリカオンでは初めて自然繁殖(飼育員の介入のない子育て)に成功したメスでした。
これまでのシーを写真とともに振りかえっていきます。
2014年11月アフリカサバンナゾーン開園に向けてリカオン6頭が南アフリカより入園しました。シーはそのうちの1頭でした。
左の前足の白い部分に黒豆のような斑点があるのが特徴で、やわらかい表情をしていました。
ほどなくして、同時に入園したオスのゴウとペアリングをしたところ、相性が良く、繁殖へつながりました。
左がゴウ、右がシーです。
2016年10月20日、ゴウとの間にオス3頭、メス3頭を出産し育てあげました。
産箱の中で寝ながら授乳中ですね。ゴウもそばで見守っています。
餌をねだる子どもたちに一度食べた肉を半消化状態で与えるため、吐き戻して与える姿がすごかった...と、当時を知る飼育員が語っていたのを思い出します。
子どもたちと展示場に出る練習をした時。暖かく見守っています。
左がゴウ、右がシーです。
子どもたちが性成熟をむかえた後は、ゴウやオスの子どもたちとは群れを分け、シーと、娘にあたるイチゴ、ジュリ、イーナの計4頭のメスの群れで展示していました。
一番左がシーです。
その後、イチゴ、イーナが他園へ出園し、しばらくはジュリと2頭で過ごしていましたが、ジュリが繁殖のためオスと同居したのを機に、晩年は1頭でゆっくりと過ごしていました。
2022年に生まれたニコ、ニナの祖母にあたるシー。
ズーラシアのリカオンの礎を築いてくれた個体といっても過言ではないと思います。
どうか安らかに。
(リカオン担当 橋本)