
更新日:2025.03.26安らかに
安らかに
こんにちは、シシオザル担当です。
今回は悲しいお知らせになります。
去る3月23日にリジー(メス)が死亡しました。
リジーは1989年5月16日生まれで、1999年2月18日に妹のボナーと一緒にズーラシアに来園しました。
繁殖は経験しなかったものの、ズーラシア開園当初から長年に渡り展示個体としてシシオザルの魅力を伝え続けてくれました。
(2011年のリジー)
晩年は何度か体調を崩して入院しており、私がシシオザルの担当になった2022年4月も入院中でした。その後退院してからはシロウ(オス)、ボナーと3頭で暮らし、給与飼料や飼育環境の改善が功を奏したのか2024年4月までは元気に過ごしてくれていました。
しかし、4月末頃から白内障の進行により目が見えなくなり、天井が高い展示場に出すのは危険だと判断し、展示を引退してバックヤードで飼育するようになりました。
バックヤードでも目が見えないこと以外は大きな不調もなく、調子がいい時にはサブ運動場の天井にぶら下っていることもありましたが、冬になるにつれて徐々に体力の低下が目立つようになりました。
柵越しで当たれるストーブを追加して、床も冷えないようにおが粉を敷いて経過を観察していましたが、3月23日の朝に死亡しているのを確認しました。
前日の夕方まで通常通り餌を食べており、死亡確認時も苦しんだ様子は見られなかったので、幸い穏やかに旅立つことができたようでした。
(死亡する前日、つくしを食べるリジー)
リジーがズーラシアで過ごした期間は26年1ヶ月5日、そのうち私が担当したのはわずか4年弱でしたが、老齢個体のケアという動物の飼育をするうえでとても重要な経験を積ませてくれました。
この経験をしっかりと活かして、シシオザルたちが更に健全な状態で暮らしていけるように精進していこうと思います。
リジー、長い間ありがとう。
(シシオザル担当 岡﨑)