更新日:2016.07.233つ目は...???
3つ目は...???
そろそろ、プールが恋しいんだろうなぁと思われるホッキョクグマたちですが、中での様子は...。
工事の騒音があっても、何か欲求を発散できるものがあれば、夢中になって過ごしています♪
食欲を発散☆大腿骨に夢中のツヨシ(メス)♪
破壊欲求発散中のジャンブイ(オス)♪
頭入れたい欲求???この後、ツヨシもダンボールをビリビリに破壊して発散していました♪
と、ここで、日中の画像なのに、ジャンブイとツヨシの扉の奥が真っ暗ですね。
そうなんです。工事の際のホコリや騒音を防ぐためにボードを設置してもらったのです。
ホッキョクグマ舎の入口から工事現場までも、毎日たくさんの職人さんが大きな道具を運びつつ往来が激しくなるので、ホッキョクグマも人も安全に工事が進むように、壁を設置してくれました!左の白い扉の向こう側がホッキョクグマたちの寝室です。
この壁の効果が絶大で、エアコン効率もいいですし、結構な防音効果を発揮してくれています。
そして、肝心な工事現場のサブ運動場の様子は...?
真ん中に大きな溝ができていますね。
これが、3つ目の工事。ここに、仕切りを設置して大きなサブ運動場を分割してもらうことになりました。
妊娠したホッキョクグマのメスは、降り積もった雪に穴を掘ってその中で出産子育てを行います。そのために飼育施設でも、その雪穴のような出産子育てをするための産室を設けています。ズーラシアでは、この産室が工事中の大きなサブ運動場に面しています。また、クマたちが毎日展示場へ出入りするときにも、このサブ運動場を通っていきます。
ここが問題で、サブ運動場にいるクマが産室付近に接近することができてしまうのです。これまでも、バリーバ(以前までズーラシアで飼育していたメス)が産室で過ごしている期間、寝室から展示場へ移動中のジャンブイが、産室付近まで行って匂いをくんくん嗅いでいると、中のバリーバはそわそわ落ち着かない様子でした。産室で生活しているメスが安心して過ごすことが繁殖の成功には欠かせず、そのために悪影響を与えかねないオスや他のクマとの距離をもつことも必要だと言われています。そのために、今回は大きな工事になりますが、仕切りのフェンスを設置してもらうことになりました。
長い工事期間中、ホッキョクグマたちに会うことができず、みなさまにもご迷惑をおかけし、申し訳ありません。完成まで、まだまだ先は長いですが、ジャンブイとツヨシが少しでも欲求を発散できるように色々アイテムを駆使しつつ、工事の終了を一緒に待ちます。
担当:いとう さくら