更新日:2021.09.182年連続!!カンムリセイラン2羽誕生☆
2年連続!!カンムリセイラン2羽誕生☆
みなさま、こんにちは!
本日は嬉しいご報告です。
昨年の6月にカンムリセイランのヒナが数年ぶりに誕生しましたが、今年も2羽のヒナが誕生しました☆☆
2年連続の繁殖成功にです!!!!
今年は雨続きの天気の影響などもありましたが、ヒナの誕生に担当者はホッとしています。
どんどんと気温が上がる7月、母親は26日間ほとんど飲まず食わずで卵を抱いて温め続けました。
そして7月20日と21日に2羽のヒナが孵化しました!!
(孵化日はヒナの姿をはっきりと確認できた日なので、2日間に分かれていますが同じ母親が産んだ卵から孵化しています。)
こちらの写真は21日に1羽が巣台の中をうろうろしていたので落ちないように見守りながらそーっと写真を撮ったら偶然もう1羽がひょっこり顔を出し、2羽いることが分かった瞬間です。
孵化した日のヒナは母親のお腹の下で温められながら、卵の殻を破って外に出てくる際に消耗した体力を回復させるために休んでいることが多いです。
カンムリセイランのヒナは孵化して1日ほどで巣台から地面に降りてきます。これを巣立ちと呼んでいます。
昨年のブログで巣立ちやキジ科のヒナの説明をしているのでぜひそちらも読んでみてください。
今回のヒナたちは21日に巣立ちしました。
巣立ちした日の写真です。
ヒナたちはお隣さんが気になります。
まだ飛ぶことのできないヒナが、高さ約1.7mの巣台からどのようにヒナが巣立つのか今まで分からなかったのですが、今年は展示場ではなく、獣舎内の部屋で孵化したため、ビデオを回して巣立ちの瞬間を撮影することができました。
その様子は後日SNSにアップできればと思っています。
今回母親になった個体は昨年とは違う個体で、過去にヒナの孵化までは経験したことがありますが、そのヒナは残念ながら育たなかったため、今回が初めての育雛(ヒナを育てること)です。
この個体は普段は繁殖期であっても人に攻撃してくることがなく、いつも1歩下がって距離をとるような個体です。
しかし、卵に関してだけは守ろう!という意志がとても強く、孵化しなかったために卵を回収しようとするときには他のどの個体よりも激しく威嚇し攻撃しようとしてきました。
そんな自分の卵を必死で守る個体が母親になったので、ヒナを見るたびに威嚇されるのでは...と心配していましたが、最初の2週間ほどは警戒心が強く、ヒナをお腹の下に隠して見えないことも多くありましたが、ヒナが成長して活発に動くようになるにつれ、母親も担当者には警戒せずに行動するようになりました。
1羽はお腹の下に隠れていて、もう1羽は奥にいますが母親が(人の方に)行ってはダメ!と言っているような雰囲気でした。
最初のころは、掃除をしたり餌を取りかえる時はヒナをお腹の下にいれてこの状態から動きませんでした。
でも暑くてヒナが時々お腹の下から外に出てきてしまっていました(^♦^)
日にちが経つにつれてヒナもしっかりとしてきて、少しづつ動いている姿を見せてくれるようになりました!
背中のスジ模様はヒナ特有のものです!1ヶ月もすれば翼が伸びて隠れてしまいます。
現在は孵化から約2ヶ月経ち、すくすくと成長してかわいい姿をたくさん見せてくれています。
このまま2羽が共に無事成長できることを願いながら日々の管理をしていきます。
現在に至るまでのかわいい動画や写真はSNSで【カンムリセイランぴよぴよ通信】として発信しようと思いますのでそちらの方もぜひ楽しみにしていてください♪
詳しくお話したいものはブログでも紹介していきます!
【飼育展示係 くわばら】