更新日:2021.09.19エミリーの思い出①
エミリーの思い出①
9/7にキリンのエミリーが仙台市八木山動物公園へ出園しました。
今日はエミリーとの思い出を振り返りたいと思います。2019年7月1日にエミリーは誕生しました。
ズーラシアでは初めてのキリンの子どもで、母親のエマも初産、そして担当の私もキリンの出産を経験するのは初めて!と何から何まで初めてのことばかりでした。
なので、生まれるまでもドキドキでしたが、生まれたあとも「キリンの子どもってこんなに寝るの⁈」「弱ってるんじゃないよね?」と最初の頃は不安でたまりませんでした。今考えるとたくさんお乳をもらってお腹いっぱいだったんでしょうね。【お疲れのエマとちびっこエミリー】
最初は愛称が決まっておらず、ズラリン(ズーラシアで初めてのキリンなので)と呼んでいましたが、
愛称投票で、最多を獲得したエミリーに決定しました。
エミリーという名には、「エマから始まる新たな家族(ファミリー)」という意味が込められています。
エミリーといえば...展示場に出る練習も、忘れることができません。
【2019年8月撮影】
初めて展示場に出た時に大暴走!!
勢いあまって転倒することもあり、ハラハラしすぎてこの日だけで担当は10年分老けたと思います...。
とにかくお転婆で、元気なことはいいことですが、ケガをしないか毎日心配でした。
キリンは体が大きいため、肢をケガすると命に関わってくるからです。
大きなケガや病気もなく、ここまで立派に育ってくれて母親のエマとエミリーには本当に感謝しています。
大きくなってからもお転婆ぶりは健在。
展示場では、よくチーターのサハラの後ろをついていっていましたね。
サハラは迷惑そうでしたけど。笑シマウマにもクンクン...
草原エリア内で監視中の軽トラックにも、しょっちゅうイタズラしにきました。
ガリガリ...
軽トラックにはエミリーの歯形がいっぱいです。笑
そんなやんちゃなエミリーですが、小さなころから一緒に過ごしていたためか、健康管理のためのトレーニングには協力的でした。
体重測定や採血もすぐに成功し、蹄も触らせてくれるようになりました。他の成獣のトレーニングはなかなか進まないのにエミリーの吸収の早さには驚くばかりでした!
そんな姿を見ていたので、輸送箱馴致も意外とすんなり行くのでは?
なんて考えてましたが、甘かった...
こんなにも苦戦することになるとは...
長くなるので続きはまた別の日に。
飼育展示係 宮本