更新日:2021.12.24オオツノヒツジの冬支度
オオツノヒツジの冬支度
気が付けば、もう年末が近づいてきました。
季節はすっかり冬です。
オオツノヒツジたちも、いつの間にか夏毛から冬毛に換毛していました。
夏毛は短く、硬いのですが、冬毛は夏毛に比べると長く、柔らかいです。
(オオツノヒツジの毛の構造。冬毛は少しフワッとしています。)
夏毛の時と冬毛の時を見比べてみます。
まずは、夏毛。ちょうど換毛期に撮影したので、モコモコの冬毛と短い夏毛の状態です。
次は冬毛。
ふんわり、モコモコの毛が密集して生えています。
寒くなり、すっかり冬毛になったオオツノヒツジたち。
本来の生息地であるロッキー山脈のように雪が多い地域でも対応できる暖かい冬毛をまとっています。
冷たい風の日でも、何食わぬ顔でくつろいでいます。
冬毛になると、私にも良いことがあります。
それは、遠くからでも「オーキッド」をすぐに見つけることができるのです。
(「オーキッドです。ボクのこと、見つけられる?」)
「オーキッド」は3歳のオスです。
ツノも体も大きくなり、遠くから見ると判別することが難しいときがあります。
では、オーキッドを遠くからでも見分けがつくのはなぜか?
それは、オーキッドは体の数か所、毛が生えていない部分がある為です。
(数か所、脱毛していますが、病気ではありません。元気です。)
夏毛の時はわかりにくいのですが、冬毛になると体毛がボコボコしているように見えるので、すぐにオーキッドだとわかるのです。
(体の毛がボコボコしています。オーキッドですね。)
ちなみに他の個体の毛は体のラインに沿って生えているのでボコボコしていません。
(モデル:マンサク。すっきりした体のラインです。)
なので、遠くからオーキッドだと見分けがつくと、「もう冬だなぁ。」と感じるのです。
オオツノヒツジの個体識別は、少し難しいのですが、この時期はオーキッドを見分けることができると思います。
是非、チャレンジしてみてください。
さとう