更新日:2022.12.15オオツノヒツジの塩
更新日:2022.12.15
オオツノヒツジの塩
オオツノヒツジの展示場やサブ、寝室には鉱塩が設置されています。
鉱塩とは食塩を主体として、ミネラルなどを混ぜたブロック状にしたものです。
夏場はよく舐めるのに加え、雨がよく降り、そのせいで減る分もありますが、この1ブロックが1カ月足らずでなくなってしまいます。1ブロック約5㎏あるので夏場は交換の回数が多く大変でした。
もともとは四角で綺麗な形ですが、数日設置していると、いろいろな形になります。
この鉱塩はメスの寝室に設置しているものです。この鉱塩は茶色ですが、白色だったり、赤色の鉱塩もあります。
そして、この鉱塩のプラスチックケースはオスのオオツノヒツジがすぐ壊してしまうので金属製のケースに変えたり、ブロックの上に置くだけにしたりと、オスの鉱塩の管理は少し大変です。
飼育下のオオツノヒツジは鉱塩から塩分を摂取していますが、野生のオオツノヒツジはどうでしょうか。
オオツノヒツジの前担当者である先輩飼育職員にお借りしているこの3冊には、野生のオオツノヒツジも春から初夏にかけて岩塩や人工の塩場に引き寄せられることや、著者が岩塩を持っていると野生のオオツノヒツジが舐めに近寄ってくることが記されていました。
飼育下だけでなく、野生でも塩分をどうにかして摂取しているようですね。
サブの鉱塩がなくなり交換のタイミングで、柵越しに鉱塩をあげてみると、マンサクとウタマルが颯爽と近づいてきてぺろぺろと舐めに来ました。
また、サブに新しく鉱塩を設置すると、フジノスケもぺろぺろと舐めに来ました。
ぜひ動画もみてください。
オオツノヒツジだけでなく、どの動物でも塩分は生命維持にとって、とても重要な成分の一つのため、他の動物の展示場にも探してみるとあるかもしれませんね。
オオツノヒツジ担当 宮崎