更新日:2023.01.26フジノスケが永眠しました。
フジノスケが永眠しました。
2023年1月11日にオオツノヒツジのオス「フジノスケ」が永眠しました。
フジノスケの誕生から亡くなる前の様子を今回のブログではお送りします。
フジノスケは2013年7月9日に金沢動物園で誕生しました。
父親は金沢動物園のオオツノヒツジの繁殖に大きく貢献した「ホタル」、母親は現在もメス群れとともに暮らしている「ザビコ」です。
フジノスケが生まれた当初はまだメスとオスで分けておらず雌雄同一で、子どもも一緒に展示されていました。
まだまだ角もなく、小さいですね。
1歳になるフジノスケです。一番左側にいます。
1年で角が耳と同じくらいの大きさになっていますね。
3歳になると、角もカールを描いて大きくなっています。まだ顔は幼獣のかわいい顔のままです。
4歳になる頃には、口にヨッちゃんとのケンカでついた傷がもうあります。
5歳には、もう立派な角となり、顔つきも大人っぽさがでてきました。
そして、9歳となる昨年まで岩山の展示場で過ごし、10月から体力の衰えもあり、サブの放飼場でヨッちゃんとの暮らしがスタートしました。
ヨッちゃんとの暮らしもヨッちゃんからの頭突きに負けてしまうため、1カ月ほどで分けて管理することとなりました。
12月には左前肢の負傷から個室で管理することになりました。
敷いたワラが気に入らないのか、かき分け、座ることが多かったです。
亡くなる3日前には自力で起立できなくなってしまいましたが、前日まで水もしっかり飲んで、餌も食べきってくれていました。
個室管理となってからは、オオツノヒツジの担当だった方たちもよく様子を見に来てくれて、とても愛されているオオツノヒツジでした。
オオツノヒツジの担当となったのは今年度からだけど、フジノスケに出会えてよかった。
立派な角をもつオスとして、そして金沢動物園のオオツノヒツジとして、9年間ありがとう。
オオツノヒツジ担当 宮崎