更新日:2024.08.01カンガルーブログ カンガルーとサーモグラフィー 後編
更新日:2024.08.01
カンガルーブログ カンガルーとサーモグラフィー 後編
前編では、濡れた日陰の温度の話をしました。今回は、カンガルーが夏場滞在することの多い、日陰の温度の話です。体感的に、日向と日陰での温度が違うことは分かりますが、果たしてどれくらいの違いがあるのでしょう?
毎朝せっせと水を撒いている木陰と、早朝からじりじりと陽で温められたウォークスルー内の通路を見てみると...
木陰部分は約32度と比較的低めに抑えられていますが、通路は約45度!
時間が経つほど、日向の表面温度は上がっていきます。
冬は暖かくカンガルーが暖を取るのに最適な舗装されたエリア、夏の日向では、土の地面や芝生よりも温度が上がっています。
キノコさんが好んで滞在するウッドデッキの下は、32度くらい。
カンガルーが日中好んで滞在している場所は、一律して32度前後まで表面温度が下がっていることが分かりました。
すでに真夏のような環境の為、今年は例年よりだいぶ早い時期から展示場とサブパドック・寝室を開放にして、より多くの日陰部分をカンガルーが使えるようにしています。そんな寝室の温度は、というと...
外の日陰と同じくらいの約33度。
これで、今回温度を測定したウォークスルー側は展示場に大きな日陰が約5か所・サブパドック・寝室と複数個所の日陰を使用することができます。個体によって好みの日陰があるので、たくさんの選択肢を用意して、まだまだ暑い時期をどうにか乗り越えていきたいと思います。
ご来園の際は、日陰で十分に休憩を取りながら、体調に気を付けてご散策ください。
(しばた)