更新日:2024.08.03実は...②
実は...②
無事母乳を飲んだスーチョワンバーラルのザクロ。
そのときのブログ:実は...
順調に体重も増え、母親の背中に登ったり、お部屋で楽しそうに跳ねたりと毎日元気な姿を見せてくれていました。
しかし一つ気になることが...。
バーラルを含む有蹄類は蹄で立ち歩きますが、産まれたばかりのザクロは「球節」という指のつけ根の関節が地面近くまで沈んでいる状態で、それにより蹄の先がわずかに浮いてしまっていました。
↑正常な立ち方
↑後肢の球節が沈んでいるザクロ(1日齢)
本人は元気に歩いたり跳ねたりしていたのですが、獣医に相談すると国内で過去報告された症例を調べてくれました。
その結果、「指(趾)節関節過伸展」という症状であることが分かりました。
薬の投与やギプスの装着、蹄にシューズを履かせるなどの治療法があることが分かりましたが、ザクロの場合は軽度~中程度であり、1週間程度で自然矯正することが多いとのことでした。
獣医と話し合った結果、まだ産まれたばかりということもあり体重の増加を優先し、経過観察することに。
2日齢。まだ球節は沈んでいますが、若干改善しているような...?
5日齢。あれ!?蹄で立ってる!!
無事、自然矯正することができました!!
悪化していませんようにと毎日ドキドキしながら肢を見ていたので、本当に安堵したのを覚えています。
過剰な運動は悪化の可能性があるとのことだったので、しばらくお部屋の中だけで過ごしていたザクロ。
ようやくサブ運動場へ出ることができました。
母親にぴったりついて行動していたユズとは違い、ずんずん先へ進むザクロ。
壁に向かってジャンプしたり楽しそうに走ったりしていました。
お部屋に戻ると、お気に入りスポット(水入れの下)でまどろんでいました。
治って一安心です。
心配なこともありましたが、全てを乗り越えて今は毎日しっかり母乳を飲んで元気に跳ね回っています。
元気いっぱいのザクロにみなさんぜひ会いにきてください!
飼育展示係 いかり