更新日:2024.10.01象牙は前歯です。
更新日:2024.10.01
象牙は前歯です。
先日、展示場にゾウの歯が落ちていました。私の公休日に先輩が拾ったそうです。拾いたかった・・・。というのも、ゾウの歯は一生のうちに5回生え変わり、大体40歳くらいで最後の臼歯に生え変わります。ボンもヨーコももうすぐ50歳なので、もう拾えるチャンスはないだろうと言われていました。残念。
写真は落ちていたヨーコの臼歯です。ゾウには上下左右に1本ずつの4本の臼歯と、前歯が2本あります。この前歯がいわゆる象牙です。多くの動物の牙は犬歯にあたることが多いですが、象牙は切歯にあたります。このボンの写真を見ると確かに前歯にみえませんか?
では、メスはどうなっているのかというと、こんな感じです。
牙穴がちゃんとあり、中には小さな切歯が生えています。
伸び方がとてもゆっくりで、穴から見えても少しだけです。個体差はありますが、アジアゾウのメスで見えるところまで伸びることはほとんどないそうです。ちなみにボンの牙は、一年で10cmほど伸びています。約3mあり国内一の長さです。
他にも、ゾウの歯は水平置換(奥から新しい歯が出てきて、古い歯を前に押し出す)で生え変わります。体が大きい分、大きさや重さも想像以上です。もちろん、私たちと食べているものが違うので、形にも特徴があります!面白い!!!(笑)また、ブログや現場で機会を見つけて紹介します!
ゾウ担当 上夏井