更新日:2017.10.17金沢自然公園の実りの秋
金沢自然公園の実りの秋
寒かったり暑かったり、しかし秋は着々と進んでいます。
今回はちょうど企画展で「木の実草の実展」を行っていますので、今頃見られる木の実草の実を紹介します。
今日、写真を撮りに林の中に入りました。静かな中で木の実の落ちる音が秋を感じさせてくれました。
① ノブドウ (ブドウ科)
食べることはできませんが、実の色の変化が美しいブドウです。
② カラスウリ (ウリ科)
山林の林縁に生え、実は朱色になる今頃になると目立ちます。
③ ヌルデ (ウルシ科)
葉柄に緑色の翼(よく)があるのですぐわかります。
ウルシ類でヌルデだけは、ほとんどの人がかぶれません。
この果実が熟すとしょっぱい白い粉でおおわれます。
普通ヌルデの葉の紅葉は赤く発色してとてもきれいです。
しかしこの辺では紅葉する前に薄緑のまま落葉してしまいます。
(原因を知っている方は、ぜひ教えてください)
④ ハクモクレン (モクレン科)
モクレン科独特の果実。葉の先にはもう大きな花芽が付いていました。
⑤ ヤマガキ (カキ科)
公園内ではなく隣接の市民の森の中にあるものです。
実の径が3㎝ほどで野生種に近いものだと思います。1年おきに、実がなる年とそうでない年があるようです。
⑥ アオツヅラフジ (ツヅラフジ科)
この辺の山野林縁によく見られ、蔓性なので林縁の樹木に絡みつきます。
果実は黒く熟して粉白を帯びます。
種子は面白い形をしておりU字型で細かい横しわがあります。果実をつぶすと、青い汁が出ます。
⑦ カラタチ (ミカン科)
♪からたちの花が咲いたよ・・・・中略 ♪からたちも秋は実るよ。まろいまろい金の玉だよ♪
作曲:山田幸作、作詞:北原白秋の「カラタチの花」ですね。
思わずこのフレーズが出てきてしまいました。
⑧ チヂミザサ (イネ科)
葉のへりがちぢんで笹の葉に似ているのでこの名前があります。
きょう林の中を歩いて帰ってみると、ズボンのすそに、この実(のぎ)がびっしりくっついていました。
⑨ フユノハナワラビ (ハナワラビ科)
シダ植物で花のように見えるのは胞子葉です。明るい林地の林床に沢山生えていました。
というわけで植物も次世代にむけて、どう広く子孫を残そうかと戦略を考えています。
そんなことも考えながらハイキングや散歩するのも楽しいと思います。
by花咲じじい