更新日:2017.10.16秋、カマキリもたくさん!
秋、カマキリもたくさん!
先日でNHK Eテレで、「香川照之の昆虫すごいぜ!」という番組が放映されていましたので見てみました。最近身近な生きもの館の観覧通路から「カマキリ先生!」という声がずいぶん聞こえているのが気になっていたんです。俳優 香川照之さんがカマキリ先生に扮して、昆虫の生息地に赴き、昆虫の素晴らしさを熱く語る、採るという番組だったんですね。そのハイテンションぶりに、あぁこれは子供に人気になるわけだと見ていたら隣で見ていた家内が一言「あなたもこんなハイテンションで動物園で仕事をしているの?」・・・。言葉を失ってしまいました。前置きが長くなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回はカマキリのお話です。
前回のブログでもお話ししましたが、生きもの館のカエルのためにバッタを連日採っています。そうすると似たようなところにいるカマキリもたくさん見つかるんです。大きなオオカマキリは全身緑の個体と写真の様に薄茶色が入る個体がいます。下手に持つと前脚のカマで挟まれて痛い目にあいます。
こちらは中型のハラビロカマキリ。お腹にたっぷりと卵を持ったメスです。近々産卵するんじゃないでしょうか。
メスがいた場所とは別の場所ですが、もう既に産卵も始まっているようです。
コカマキリもいました。よく壁などにへばりついているカマキリです。この個体はカモシカ舎の網戸にくっついていました。お腹がスリムなオスです。先日、身近な生きもの館で展示をはじめました。きっとまたお子さんたちの「カマキリ先生!」という声が響くことでしょう。
そして私も初めて見ました。ヒナカマキリです。羽は退化して短く、飛べません。全長1センチあるかないかの大きさですが、これでも成虫です。ゲジゲジ並みに素早く走り回るのでびっくりしました。カマキリの動きではないですね。
これだけ他の虫を食べるカマキリの仲間が多いということは、それだけ金沢動物園の昆虫が種類も数も多いということです。春から秋まで、昆虫がいっぱい。カマキリ先生、来てくれないかな。
(飼育展示係 桐生)