更新日:2024.02.12ピーコさん亡き後のチンパンジーたち
ピーコさん亡き後のチンパンジーたち
ピーコさんが亡くなってからまもなく3週間になります。
今回はピーコさん亡き後の、当園のチンパンジーたちの様子についてお伝えしたいと思います。
1月24日の朝、ピーコさんを類人猿舎から運び出す前に、しばらくのあいだ、
他のチンパンジーたちと対面させて、最後のお別れをしてもらいました。
その際、いつもは腕白のコウタロウがとても静かで、
悲しく不安そうな表情をしていたことが、とても印象に残っています。
(当時1歳のコウタロウとピーコさん)
(これまでピーコさんにたくさん遊んでもらいました)
また、普段この時期は寒くて室内に滞在している時間が長いチンパンジーたちですが、
ピーコさんが亡くなってから2日間程は、夕方までほとんどの時間を、
外の運動場で過ごしていました。
もしかしたらピーコさんが帰ってくるかもと、思ったのかもしれません。
特にピーコさんと一番仲の良かったメスのミラクルは、
ピーコさんを運び出したひだまり広場側の入口方向を何度も何度も確認し、
ピーコさんを探していました。
(ピーコさんの姿を探すミラクル)
(メス同士、一番の仲良しでした)
そしてコブヘイは、ピーコさんが亡くなってから、これまで以上に担当者に甘えてくるようになりました。
本来はまだ母親と一緒に過ごしているはずの6歳10ヶ月で野毛山動物園にやってきたコブヘイ。
もしかしたらピーコさんに、母親的な面影を感じていたのかもしれません。
(来園当時のコブヘイとピーコさん)
(成長したコブヘイとピーコさん。よくピーコさんの顔をグルーミングしていました。)
お陰様で今は皆、精神状態は落ち着いており、食欲もあり元気に毎日を過ごしています。
これからも当園のチンパンジーたちの日常を発信していけたらと思っていますので、
どうぞよろしくお願い致します。
(チンパンジー係4年生 伊原)