更新日:2024.06.29ハヤミのウッドデッキ
ハヤミのウッドデッキ
みなさんこんにちは。
ハヤブサのハヤミは今日も良く食べ、元気です。
(↑足で餌の鶏頭を抑え込んで食べている)
...が、最近気がかりなことが起こり始めました。
6月の上旬から猛禽舎のお向かいの"なかよし広場"の工事が本格化し、大きな音が響くようになりました。
ハヤミの暮らす猛禽舎はなかよし広場を見下ろす高い位置にありますが、その音が影響しているのか、
見慣れない人たち(業者さん)が見慣れない様子で見えるのが気になるのか、
これまでより頻繁にケージ内を飛び回るようになりました。
もちろん、工事なんて興味はなく、全く別の要因かもしれないのですが...
しかし、飛び回ってしまっているのは事実で、それで何が困るのかというと、
実はハヤミは両翼の先を失っており、上手に飛べず、フェンスにぶつかってしまうことがあるのです。
フェンスにぶつかるときは大抵、肢で先にフェンスを掴んでいるようですが、
勢いを止めきれずそのまま胸を打っているようなのです。
胸のあたりが写真のように乱れている時はフェンスに当たったのだと分かります。
時には強打して血がにじんでしまっていることもあります。
これ以上は防ぎたい...しかし、この飛び回るのをその都度止めることはできません。
ならば、ということで、作りました。
ハヤミキャッチャー! ...だと、ちょっとイマイチなネーミングなので、
「ハヤミのウッドデッキ(人工芝付き)」!
フェンスのよくぶつかっている箇所の下に設置しました。
※人工芝を付けた理由は随分前のこちらのブログをご参照ください。
このウッドデッキを付ける前はこの場所に止まり木がもう1本あったのですが、
飛び立った先が「面」として広い足場である方が安全に降り立てるのではないかと考えました。
フェンスにぶつかったとしても地面まで落ちずにこのウッドデッキがハヤミをキャッチします。
さて、使ってくれるでしょうか?
翌日、ウッドデッキの人工芝にいくつか羽毛が付いていたので、使ってくれたとわかりました。
そして、2日後、その姿を写真に収めることができました。
ただ、気が付いたのですが、この場所はとてもお客様に近い!
すでに何度か開園時間中でもお客様が少ない時にここにいるのを見かけています。
ここが"嫌な場所"にならない限り使ってくれると思いますので、
ここにハヤミがいるのを見かけても大きな声や音を出したりせず、
そっと見守ってあげてください。
引き続き、他の鳥たちも含め様子を見ていきたいと思います。
飼育展示係 永井