
更新日:2025.02.28君たちはどうヘラになるか ④
更新日:2025.02.28
君たちはどうヘラになるか ④
野毛山動物園ではクロツラヘラサギを飼育しています。
過去のブログでもどんな鳥なのか紹介しています。こちら
さて、タイトルにもある通りみなさん1度は考えたことがあるのであろう疑問
「クロツラヘラサギはいつからヘラのクチバシになるのだろうか・・・」
このシリーズではクロツラヘラサギの雛の成長をお伝えしていきたいと思います。
さて、前回は巣立つ前までの雛を見ました。
今回は巣立ったあとをご紹介したいのですが、巣立った時の写真が見つけられませんでした。申し訳ございません。
巣立ちは生まれてから大体40日以上と言われていますが、
当個体は30日目くらいで下にいました。
恐らく、巣から落ちてしまったのではと考えられ、個体は元気だったのですが、
まだ飛べないので、念のため健康診断をしました。
顔はまだあどけない そして、クチバシがへらの形をしている。
もうこの時期からヘラの形をしているのですね。
そうなると、このブログのタイトルの疑問が解決してしまったのですが、このままヒナの成長をご紹介していきたいと思います。
さて、ここでクロツラヘラサギの雛と成鳥はどんなところ違うのか、ご紹介したいと思います。
こちらは世界渡り鳥の日で展示したパネルで、右側に識別点が書いてあります。
・くちばしの色とシワ
・羽の色
それと、ここには書いていないのですが、目の色(虹彩)も違います。
成鳥は綺麗な赤
幼鳥は黒いです。
健康診断をして特に異状はありませんでした。
巣立った後も少しの間、親鳥は餌を与えに来ます。途中で落ちてしまったこの子にも
ちゃんと親鳥が餌を与えにくるかなど様子を見ることになりました。
無事に育ってくれると良いです。
野毛山動物園 筋トレ部部長 多田