
更新日:2025.03.06君たちはどうヘラになるか ⑤
更新日:2025.03.06
君たちはどうヘラになるか ⑤
野毛山動物園ではクロツラヘラサギを飼育しています。
過去のブログでもどんな鳥なのか紹介しています。こちら
タイトルにもある通りみなさん1度は考えたことがあるのであろう疑問
「クロツラヘラサギはいつからヘラのクチバシになるのだろうか・・・」
このシリーズではクロツラヘラサギの雛の成長をお伝えしていきたいと思います。
さて、前回はこのタイトルの疑問が解決してしまいました。巣立った雛はすでにへらの形をしていました。なんなら、巣の中にいる段階からヘラっぽくなっていました。
ですが、本ブログでは今後も雛の成長をお送りしたいと思います。
成鳥と雛の識別点をご紹介しましたが、どこから変化していくのか少しづつ見ていきましょう。
まずは孵化して約1か月
・虹彩は黒い
・嘴の色は黒ではなく、ピンク
・初列風切り羽の先や羽軸の色が黒い
そこから4か月後の個体の様子です。
虹彩の色は茶色っぽい
換羽していないのでまだ羽先は黒いです。
小翼羽も成鳥と違って黒いです。
この時にはもう自分で餌を食べていました。
そしてそこからさらに2か月後
換羽をしていないので変わりはないです。
見えづらいかもしれませんが、虹彩の色も成鳥と比べるとまだ暗い感じですね。
くちばしは段々黒っぽくなってきました。
成鳥の虹彩
虹彩の色は多くの鳥で幼鳥と成鳥を判別するのに使われます。
例えば、身近な鳥でいうとドバトとかはわかりやすいと思います。
ちょうど良い写真がなかったので、初夏頃ハトが歩いていたら見てみてください。
くすんだ色をしていたらその鳥生まれの個体かもしれません。
成鳥だけ写真ありました。
野毛山動物園 バードケージ担当 筋トレ部部長 多田