更新日:2021.06.18ワラビーだよ
ワラビーだよ
みなさんこんにちは
最近の口癖は「暑いっ!」になってしまっている暑がりのワラビー担当です。
そんな担当をよそに、温かい気候が大好きなワラビーたちは、
朝、「行っておいで~」と寝室の扉を開けると一目散に展示場へとかけていきます。
(大好きな葉っぱよりも日向ぼっこのヤサブロー)
ワラビーたちを放飼した後には、夜間過ごしていた寝室の清掃を行います。
掃除をしながら、夕方給餌したごはんはちゃんと食べているかな?便状はどうかな?
おしっこはちゃんとしているかなと健康チェックをします。
9:40頃、そろそろお客さんが来るぞ!オグロワラビー見つけてくれたかな?
などと考えながら掃除をしていると聞こえてくる第一声。
来園者の方:「"カンガルー"いたよ!」
掃除中のワラビー担当:「・・・」
必ずカンガルーと言われてしまうのです。
カンガルー科の有袋類は総称してカンガルーと呼ばれるようなので、間違いではないのですが、
カンガルーとワラビーには違いがあるんだよということをぜひ知ってもらいたいです。
ワラビー展示場前にはカンガルーとの違いについて掲示物をつけていますが、まだ伝えきれていないようです。
そこでどうしたものかと考えこのブログを書いています。
ずばり!カンガルーとの違いは、、
「大きさ」です。
なんて簡単な説明なのでしょうか。
これだけなのです。
かつては、頭の大きさの違いや、後ろ足の長さが26㎝以上がカンガルー、16~26㎝がワラビーとしていたようです。しかし、これに当てはまらないものも多かったので、現在はというと、動物学的には違いはなく、オーストラリアの昔から用いられてきた言葉を使って、大型のものをカンガルー、小型のものをワラビー、中間の大きさで山地や岩山に棲んでいるものをワラルーと分類することになっています。
野毛山動物園のオグロワラビー(雄の体重 12~20kg)だけ見ると、大きいのか小さいのか基準がないので分かりにくいかもしれませんが、
ズーラシアで飼育されているアカカンガルー(雄の体重 25~85kg)
(ズーラシアHPより)
金沢動物園のオオカンガルー(雄の体重 22~66kg)をご覧になったことがある方は是非大きさを比較してみてください!!
(金沢動物園ブログより)
さあ、このブログを読み終わったそこのあなた!
ワラビーとカンガルーの違いについてばっちりですね!
このヤサブローのようにドヤ顔?で周りの人に教えてあげて下さい!
余談ですが、個人的にワラビーの方がキュルっとした目をしているなと思っております。
カンガルーのいつも眠そうな目も大好きですが
(ズーラシアブログより)
オグロワラビーは木が生い茂った森林や、藪などに暮らしている一方で、アカカンガルーは開けた草原に暮らしているため、土ぼこりが目に入らないようにしているのかもしれません。
"ワラビー"ですよ "ワラビー"担当木村