更新日:2021.12.28展示場の小物たち2
展示場の小物たち2
今日は、展示場紹介最終回です。
こちらは展示場を横から見たところです。
本日ご紹介したいのはこのあたりです。(写真は展示場内から見た風景)
まず、
・くぐり丸太
こちらは、ズーラシア産の直径45cmの丸太です。(園内整備や台風後の倒木などで採取された木は、動物のためにいつか使えるかもしれないということで各園内のすみっこに保管されているのです。そして、同じ協会内の施設であるため、施設担当職員は"どこにどんなものがあった"と、把握してくれているのです!)
そして、この丸太はもともと穴が開いていたわけではありません。職人さんがこの太さをなんと手彫りして下さったんです!!
とっっっても大変だったと伺いました。「使ってくれるかな...?」なんて心配もしていらっしゃいましたが...
賢健がやってきました。
全く抵抗なく、ちゃんと使ってくれています。
イチゴは通ったことはなくはないのですが、証拠写真を撮れていません。足場にはしているのですが...
今後もいつかくぐるところを見られるかもしれませんので、乞うご期待!
つづいて、
・つり橋
9月中旬、丸太の後ろ側につり橋ができました。
本来樹上性のレッサーパンダ(特に、運動神経抜群のイチゴ)にとっては、こんな不安定な場所もへっちゃらなはず!...と思っていたのですが、
つり橋の上にリンゴを置くと、イチゴは体を低くし頑張ってのばし...
リンゴをとるや否や「無理っ!」とでもいうように、素早く安定した丸太の上へ避難して食べていました。
怖かったようです。しばらくの間はなかなか渡ることができませんでした。
それが今はどうでしょう!事も無げに軽やかに渡れるようになりました。
さて、4回にわたり新しくなった展示場紹介をしてきましたが、いかがでしたか?
動物園の動物の生活環境は、飼育そのものに携わる職員だけでなく、様々な職種の方々によって作られ、支えられていることもお分かりいただけましたでしょうか?
また、今回の改修工事には、今年実施したクラウドファンディングで集まったお金の一部を使用させて頂きました。予想を上回る金額が集まったおかげで、これだけの工事が可能になりました。ブログをご覧になっているお客様の中にもご協力してくださった方もいらっしゃると思います。
関わってくださった皆様の知恵と技術と思いにより出来上がった展示場。今後もレッサーパンダたちとともに大切にしていきたいと思います。本当にありがとうございました!!
それでは、みなさま、よいお年をお迎えください。
来年も、賢健とイチゴをどうぞよろしくお願いいたします。
飼育展示係 永井