リュウキュウヤマガメとミミズ

ある日の雨上がりの昼下がりに園内でミミズを捕まえたのでリュウキュウヤマガメに与えてみました。

リュウキュウヤマガメは雑食性の生き物でなんでもよく食べます。とりわけこの時期多く見かける、ミミズやらナメクジは大好物です。

ミミズを与えてみると、どこかからともなくリュウキュウヤマガメが現れてきます。

写真がぶれているので見づらいですが、一番右側にいる個体は２０１４年生まれの子供です。普段は餌を与えても他のカメに遅れをとってしまいますが、この時は早い段階でミミズを捕まえにきました。

そして、数匹ミミズをくわえると・・・

展示場の隅へ走って逃げていきます。

この行動、子ガメだけではなく、他のカメも同じように、ある程度くわえたら、展示場を散り散りに逃げていきます。リュウキュウヤマガメは美味しいものは一頭でこっそり食べたいのかもしれません。

ただ、他のカメも見過ごしてはくれず、目の前を美味しそうなものをくわえて走っていくカメを見かけたら追いかけてしまうようです。

そこかしこで、ミミズ争奪戦が繰り広げられています。

くわえている口をこじ開けてまでミミズを奪っていく個体も見受けられます。

ミミズを与えた場所には、まだ多くのミミズが残っていますが、他の個体が食べているのが美味しく見えるのか争奪戦は中々おさまりません。

なんだかんだ一番多くのミミズを食べることができたのは、最後にやってきて争いに巻き込まれず、のんびりミミズを食べていたこの個体かもしれません。

飼育展示係　オオタキ

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