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第6回植物観察ツアー・園内の早咲きの花を巡るツアーを開催しましたの写真

更新日:2021.03.20第6回植物観察ツアー・園内の早咲きの花を巡るツアーを開催しました

更新日:2021.03.20

第6回植物観察ツアー・園内の早咲きの花を巡るツアーを開催しました

3月20日(土)11時から12時の時間帯で、スタッフとともに園内の早咲きの「サクラ」を初め、各エリア毎の植物の解説をしながら、すぐそこまで来ている春を感じていただく『第6回植物観察ツアー』を開催しました。参加者は8組10名で、このうち過去の植物観察ツアーに参加されたリピーターの方は2名居られました。

当日は曇りのち雨の天気予報でしたが、ツアー開催中は太陽が顔を出し、歩いていると多少汗ばむぐらいの陽気に恵まれ、花々を綺麗に鑑賞することができました。

最初に管理センター前の通気の良い場所でソーシャルディスタンスを守りながら、園長よりツアー開催の挨拶がありました。

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ここから副園長にバトンが渡され、順路に沿ってまずローズガーデンについて、こちらにある「バラ」は横浜市が山下公園や横浜公園等さまざまな場所で開催する花の祭典「ガーデンネックレス」で植えていたバラをイベント後に譲り受け移植したもので、5月初旬にはきれいなバラを見ることができるとの説明がありました。

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次に、長浜公園のサクラの開花基準となる「ソメイヨシノ」の標準木の前で、当園にある5種類の「サクラ」(ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤエザクラ、シダレザクラ、ヨコハマヒザクラ)と野生のヤマザクラがあり、サクラの見分け方として花の色、開花時期、葉っぱや花の根本の違い等の違いに関する説明がありました。

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参加者から「昔はサクラの木に多くの毛虫が見られたが、最近見なくなったのは何故ですか?」との質問があり、園長より「生態系の頂点にいる人間が行う(生産性を高めるための)農薬散布や地球温暖化等によって生態系に影響を与えていることが考えられる。」との回答の他、副園長からは園内の話として「数年置きに毛虫が異常発生する年がある。」等の事例紹介がありました。

次に野球場手前にある「クロガネモチ」が「苦労がなく、金持ちになる」縁起の良い木であるとの話を参加者の皆さんは興味深く聞き入っていました。

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「コナラ」の木では、全国的にナラ枯れの木の病気(カシノナガキクイムシが媒介するナラ菌によりミズナラ等が集団的に枯損する病気)が流行し、長浜公園も例外ではなく薬を塗ったり、折れてしまう恐れのある木は伐採等の対策をしたとの説明がありました。

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「タラヨウ」の木では、葉っぱに傷をつけて字が書けることを実演し、このことから「葉書き」の語源の一つの説となったとの説明には、「切手は貼ったら送れますか?」との質問があり、「定型外で送れると思います。」とのやり取りがありました。

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貴重なクゲヌマランが海浜地区に徐々に増えてきているが、園内ではロープで守っている箇所の紹介がありました。参加者の皆さんは、真剣に説明を聞いて場所や咲いたときの大きさ等を確認していました。

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最後に野鳥観察園エリアの野鳥観察小屋B手前の満開のヨコハマヒザクラを参加者全員で見て、早春の園内の植物を紹介するツアーは参加者の拍手をいただき、好評のまま無事終了しました。

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